日変わりする南アルプスの雪山

当然の事ですが山は日々違って見えます。写真撮りたいと思うような山の景色には中々お目に掛かれません。大概は雲の中で見えない、また見えていてもかすんでいる様な日が多いですね。三月から四月に撮れた山の写真から雰囲気の違う写真を載せてみます。

下の写真No1― 雪が降った翌日の朝の写真です。墨絵の世界です。まだ空は厚い雲に覆われて日の出の太陽は全く見えません。右は甲斐駒ケ岳2967m、左は南アルプス最難関の鋸岳2685mです。鋸岳は三百名山踏破中の田中陽希さんもかなり苦労して登ったようですね。

下の写真No2ー 甲斐駒ケ岳の南隣の仙丈ケ岳3033mです。見えているのは荒々しい西斜面ですが、反対の東斜面はなだらかなカール地形で夏には素敵なお花畑になります。

下の写真No3ー 同じ日の塩見岳3047mです。見えているのは塩見岳の荒々しい北西斜面になります。

下の写真No4ー 雲間から日の当たった鋸岳です。一番左のなだらかな山は編笠山2514mです。

下の写真No5ー 左から鋸岳、甲斐駒ケ岳、駒津峰2752m、双児山2649m、少し奥の白い山はアサヨ峰2799m、一番右は仙丈ケ岳の北に延びる尾根です。

下の写真No6ー 快晴で尚且つ空気が澄んでいる日は60㎞南の聖岳3013mも綺麗に見えます。写真左中央の奥にある屋根型の山です。その右の画面中央は大沢岳2820m、そしてその右は兎岳2818mです。

下の写真No7ー 聖岳より北上すると赤石岳3121mです。この山付近は海底で出来た酸化鉄を含む赤いチャートの石が沢山あります。それでこの山を赤石岳、そしてこの一帯の山脈を赤石山脈という名前になりました。まあ、冬は白石岳になりますが?

下の写真No8ー 左側の奥の山は荒川岳の東岳(悪沢岳)3141mで日本で第六位の標高です。ちなみに第五位は槍ヶ岳3180mです。そして前の写真の赤石岳3121mは第七位です。右の緩やかな雪山は荒川岳の中岳3084mです。

下の写真No9ー 更に北上すると南アルプス中央にある塩見岳です。山間にトビがゆくりと飛んでいます。

下の写真No10ー 南アルプス北部の風景です。空に浮かぶ雲がのんびりとした雰囲気を醸し出していますね。

下の写真No11ー ほぼ上の写真と同じところです。ただ雲一つなく、透明な空気を通してクリアな雪山がくっきりと見えています。こんな日は一カ月に一回くらいしかありません。ちなみにこの写真と前の写真及び5番目の写真はSIGMAのDP2Mで撮っています。フォベオンの垂直受光素子の威力が発揮されています。

下の写真No12ー 今年は多くの公園が閉鎖されお花見は出来ませんでしたが、この写真だけは撮れました。雪の仙丈ケ岳と満開の桜です。一年に一回だけの写真です。

下の写真No13ー 最後に雪の山頂だけに日があたった仙丈ケ岳です。こんなに神々しい姿は滅多に見られません。たまたま車の中にRX100M6があり、運よく撮る事が出来ました。

2020年4月16日 記  カメラ SONY  RX10Ⅳ、RX100M6、 SIGMA  DP2M

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。