ヒマラヤ ゴーキョトレッキング12-4

ヒマラヤ ゴーキョトレッキング12-3 の続きです。

クムジュン村の道端の石壁に何か張り付いています。 クイズ この張り付いたものは何でしょうか?

クイズの答えは「ヤクの糞」です。エエッ? 汚ネーナー なんて言わないでくださいね。これを天日で乾燥させているところです。それをどーするかって? ストーブの薪の代わりの燃料になります。この村のある国立公園内では、枯れた木以外は山から木を切って持ってくるのは禁止されています。このヤクの糞が貴重な燃料で、村人の暮らしを支えているのです。

下の写真…これもヤクの糞です。これで何日ぐらいの燃料になるのでしょうか。ヤクを飼ってもエサは雑草なのでただ、糞は薪の代わりになり燃料代はただ。たまに畑を耕したり、荷運びをして役に立つ。自給自足に欠かせない動物ですね。

下の写真…エベレストに最初に登頂したヒラリーさんの作った学校に来ました。ここには近隣の村からも学生が来ています。今は各国の援助で設備を揃え、校舎、寄宿舎などを建てています。

一番奥に校庭があり、その横に寄宿舎を増築中です。この学校にはここら近所の村から学生さんが集まってきます。でも近所と言っても歩いて1日くらいかかる村もたくさんあります。当然通うのは不可能で寄宿舎が必要になります。学生が増えているという事は、親が仕事やお金の余裕が出来てきたという事です。かなり貧しかったヒマラヤの村人たちが、ネパール政府が登山を世界に開放したことにより、少しづつ豊かになりつつあるように感じます。

学校の一角にヒラリーさんの銅像が立っています。クンビーラ山を背景に、ヒラリーさんは毎日学校の生徒たちを見守っています。ヒラリーさんは飛行場を作ったり、学校を作ったりして忙しく、その片手間にエべレストに登ったのでしょうかね。

下の写真…学校の入口の所に太陽光(熱)を利用したソーラークッカーがありました。パラボラの反射板で光を真ん中の鍋にあてて、お湯を沸かしていました。何度まで上昇するか分かりませんが、中の水が小さな泡をぽつぽつと発生していました。でも黒い鍋にした方が効率が良さそうな気もします。

そういえばナムチェの泊まったロッジ Camp De Base の庭で似たようなソーラークッカーが置いてあり、ジャガイモが煮えていたのを思い出しました。考えてみれば太陽光はタダだし、ガスのように運んでくる必要もないので、ヒマラヤの住民には有効なエネルギーだといえます。

下の写真…村の中にセーターなどを売っているお店がありました。なかなか暖かそうなよいセーターでしたが、ルピーの持ち合わせが少なく買いませんでした。

下の写真…セーター屋さんの横に山のパン屋さんまでありました。ウインドを覗くと、ヤクチーズ クロワッサン、チョコレート クロワッサン、ヤクチーズ&野菜クロワッサン、チョコレート ロール、シナモン ロールなどがありました。もうすぐマンダラロッジに到着で12時になるので買いませんでしたが、話のタネに何か食べればよかったですね。

下の写真…12時少し前にマンダラロッジに帰って来ました。ここでは身に着けるアクセサリーを売っています。色々なヒマラヤの石で出来ています。西欧人の女性3人が物色していましたが、買わずに行ってしまいました。

下の写真…もうお昼の時間ですので食堂に行ったら誰もいません。調理室を覗いたらご主人がいました。その時思いついて、ここを写真に撮りたいのだけれど、とお願いしたらOKしてくれました。中央にはストーブがあり、この上で煮炊きします。右側にある卵はヤクが運んできます。調理道具はきれいに整理されて並べられ、使いやすいようになっています。ここの若奥さんはなかなかしっかりとした人ですね。お料理上手もうなずけます。

下の写真…野菜&卵焼きそばが出来るまで、長椅子で遊ぶ2匹の子ネコを見ていました。そのうち暖かくて気持ちよいのか2匹とも寝てしまいました。こちらの方まで眠たくなります。こういうひと時が一番幸せですね。

最後にビデオを2つ載せておきます。

コンデ山~クムジュン村

ローツェ&エベレスト

2018年2月19日 記  カメラ RX10Ⅲ

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。