タイの鳥ヤツガシラ

今日はすこし珍しい鳥を紹介します。「ヤツガシラ」です。頭にニワトリのトサカの様に羽が上に立っています。これを冠羽というそうです。それが八つに見えるという名前です。実際は10本以上の羽が立っています。しかし、普段はその羽は重なっていて写真のようにしか見えません。この鳥が驚いたとき、緊張したときに冠羽が扇子のように開いて八つ頭(カシラ)という表現がぴったりになります。その写真は撮れませんでした。

この上下の写真は「パッタナ ゴルフ」というゴルフ場で撮りました。日本ではこの鳥を見れるのは幸運ということですが、タイでもなかなかお目にかかれません。4~5年で2回だけでした。この時は4羽くらいいたのですが、動き回るのが速く、あっという間にこの丘の向こうに行ってしまいました。

下の写真は別の場所で出会ったものです。この時も、「あ、見慣れない鳥だ」とカメラを構えて、2枚撮れただけです。しかもこの鳥はチョコチョコ走りながら、頭を小刻みに前後に動かしています。いつもカメラはオートで設定してありますので、その速さに追いつけません。たぶんシャッタースピードは1/500くらいでないと追いつけないと思いますが、オートのため1/100くらいで、ピンボケ気味になっています。

下の写真は大きく撮るために望遠倍率を高くしたので、余計にピンボケになってしまいました。特にデジカメでは一眼レフカメラのピント合わせの方式と違いますので瞬時にピントが合いません。また「ヤツガシラ」は現れて5~15秒くらいでどこかにいってしまいますので、シャッタースピードの設定し直しは間に合いません。うまく撮れるのを偶然にまかせるしかありませんでした。

タイ人は意外と鳥を飼う人が多いです。市(いち)も立ちます。その一人に飼っている鳥を撮らせてもらいました。やはり珍しい鳥が貴重のようです。このタイ人も「この鳥の頭が立っているのがいいんだ。」ということを言っていました。日本名は「コウラウン」(紅羅雲)ですが、この鳥が生息している中国では「紅耳鵯」(鵯…ヒヨドリ)と書くそうです。こちらの方が特徴が分かります。

2017年3月17日 記  p220

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。