撤退の蝶ヶ岳登山1

約一か月前の5月20日に北アルプスの蝶ヶ岳登山に行ってきました。1泊2日の予定でしたが、8合目付近まで行って撤退して帰って来ました。この記事を載せようか迷ったのですが、撤退した原因を明らかにする事も大事な事だと思って書きました。

撤退の原因の第一は山を知らなかったという事です。今まで中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳連峰には登ってきましたが、北アルプスは今回が初めてでした。それ故に山の状態が分からずに、残雪の雪山の装備が軽かった、自分の体力及び登山技術が足りなかったという事に尽きます。それについては次回の連載で書きます。

下の写真…まず長野自動車道の安曇野インターで降り、西に向かって三股(みつまた)登山口手前の駐車場に向かいます。今回はその駐車場手前が落石で通行止めで、更にその手前の駐車場(下の写真)に車を止めました。関東方面からの車が多いようです。

下の写真…歩き始めて直ぐに蝶ヶ岳方面の山が、雲の中から姿を現しました。空の青、残雪の白、若葉の緑の見事なコラボレーションです。春山ならではの風景です。画面中央右に尖った山が2つ見えますが、右の山は蝶槍という槍ヶ岳に似た小さな三角峰です。蝶ヶ岳は画面左で前山に隠れて見えません。

下の写真…林道を歩くこと30分、三股登山口に到着です。トイレと小さな登山指導所があるだけで、誰もいません。

下の写真…常念岳・蝶ヶ岳の登山地図の看板がありました。この地図は北方向は右側であることを注意して見てください。現在地より右に行くと常念岳、左に行くと蝶ヶ岳で5時間30分のコースです。この地図には書かれていませんが、蝶ヶ岳に登る中間地点に「まめうち平」があります。

下の写真…三股登山口より歩き始めると背丈30~40cmの花「ラショウモンカズラ」の歓迎を受けました。

下の写真…喜んで写真を撮っていると、駐車場で会った二人の若い女性登山者に追い抜かれてしまいました。テントを持って登るという事で、中々な健脚です。画面中央奥の道標から、右に行くと常念岳、左に行くと蝶ヶ岳です。

下の写真…15分ばかり沢沿いに登ると、このコース唯一の吊り橋です。長さ10m位で、川から3m位の高さなので怖くはありません。

下の写真…川を渡ると、道の両側に「ニリンソウ」の群落です。この後4時間後に撤退する羽目になることも知らずに、おとぎ話のような道をルンルン気分で登っていきます。

下の写真…登山口より歩き始めて30分ぐらいの所で、このコース唯一の水場の「力水」に到着です。やはり山の水は美味しいですね。やわらかく、甘みを感じます。ここで朝飯のおにぎりを1つとチョコレートを食べて、パワーを体に貯めます。画面左は登山道の木段です。

下の写真…その食事中にフトある植物が目に入りました。何だか分かるでしょうか。

答えは「ワサビ」です。天然ワサビです。ここは水が湧き出ている所なので生育に適しているのでしょう。この安曇野には日本一のワサビ園「大王わさび農場」があります。納得がいくワサビとの出会いです。次回に続きます。

2018年6月16日 記  カメラ SONY  RX10Ⅳ

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。