知られざる大展望 笹山登山3

知られざる大展望 笹山登山2 の続きです。

下の写真…さて二児山から笹山までの稜線は南北方向ですが、笹山からは南東方向に変わりその先は入山2186mを経て、塩見岳よりの縦走路の途中にある本谷山2658mに繋がります。ただし登山道は有りません。この写真は笹山から南東の入山方面を写したものです。塩見岳3047mから聖岳3013mまでの大展望が広がっています。

下の写真…笹山から入山に向かう尾根を下りて行きます。笹丈はひざ位しかないのと、けもの道が縦横にあるのでそれを伝って快適に歩けます。そして正面には塩見岳が大きく構えています。ここから塩見岳までの縦走路を作ったら、素晴らしい眺めの登山道になると思います。ただ登山道が出来たとしても、この稜線は伊那市と大鹿村の境界線になり、更に本谷山からは伊那市と静岡市との境界線になります。こういう場合登山道の維持管理はどうなるのでしょうね?

下の写真…上の写真の鞍部の笹原の所に着いたとき、北の方角に更なる大展望が待っていました。北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山が間近に迫ってきます。この位置からは農鳥岳が木で見えにくくなっています。木が邪魔で3つの山が揃って見える地点は残念ながら有りませんでした。

下の写真…左奥の山が日本第二位の北岳3193mです。右の山は日本第三位の間ノ岳3190mで北アルプスの奥穂高岳と同じ高さです。上にある雲がよく絵に出てくる神様の頭上の御光のような感じです。

下の写真…北岳3193mの弩アップ写真です。中々どっしりした端正な姿です。面白味には欠けますが惚れ惚れするような男前です。日本第一の標高の美しい富士山を女山とすると、この日本第二の標高の北岳は静かに富士山を見守る男山ですかね。そしてこの山の東斜面には北岳バットレスという標高差600mの大岩壁があります。やはり男山としての魅力は備えています。

下の写真…間ノ岳3190mの弩アップ写真です。右のピークが頂上になります。

下の写真…農鳥岳の弩アップ写真です。この農鳥岳はピークが2つあります。画面左の一番高い所が西農鳥岳3051m、その右奥の山が農鳥岳3026mになります。下山は大門沢小屋経由で山梨県の奈良田温泉に下ります。ウン?十年前の大学生の時、そこで温泉に入りビールを飲んで山行の疲れを癒した、なんていう事もありました。さあ、こちらも下山の準備を始めましょう。

下の写真…下山前にお昼のパンを食べながら空を見上げると、お日様が笠をかぶっていました。お日様も日傘を差して散歩なのでしょう。

下の写真…笹の生えてない所に白い小さな花が咲いていました。「バイカオウレン」といいます。背丈は10cm程、花の大きさは15㎜位です。地上から茶色の茎を出しその頂上に一花だけ咲きます。下部にギザギザした5枚の葉っぱが茎の頂点に笠のようになって開いています。日本固有種との事です。

下の写真…道の上に「ハリガネゴケ」がびっしりと生えていました。これは苔の花です。この緑色の卵の中に胞子が詰まっています。茶色の茎はかなり弾力性があり強度があります。ハリガネと言うよりピアノ線のようです。エッ?これが苔?という強さです。

下の写真…白樺がわずかに芽吹き始めています。白樺の白と空の青、この対比が見事ですね。それに雲も木のような形をして自分をアピールしているような感じですね。

これにて笹山登山を終了します。この山は難しい山ではありませんので、皆様も是非登ってみたらと思います。今週末は天気が良ければ、隣組の山岳会(といっても数人ですが)の山行で私も再度登る予定です。

2018年5月23日 記  カメラ RX10Ⅳ

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。