救出の巻2 帰りの漕ぎ手は佐吉だ。お種婆さんのおにぎりを頬張りながら下って行く。三人とも川の東岸を見てい…
CATEGORY 小説 地龍の剣
地龍の剣33
人攫いの巻3 さちは更に突っ込んできた。 「兄上、手紙だけではダメですよ。何か一緒に送った方が良いわ。そ…
地龍の剣32
人攫いの巻2 「お侍様、娘を助けてくれてありがとうございました。お礼の言いようもありません。」 粗末な野…
地龍の剣31
お蘭との再会の巻4 長次とお蘭が町耳目になって五日ほど後、父清之進は日本橋水運の徳次郎を呼ぶように龍之進…
地龍の剣30
お蘭との再会の巻3 次の日、龍之進は髪結床長治に出向いた。お客はちょうど居らず、龍之進は長次とお蘭に話を…
地龍の剣29
お蘭との再会の巻2 「お侍さん、先程は見事な腕前、感服いたしました。手前は水運を生業にしている日本橋水運…
地龍の剣28
お蘭との再会の巻1 道灌山に通うようになって十日ほど経ったある日、山からの帰り道、屋敷近くの伊勢町堀であ…
地龍の剣27
峰山家の秘密の巻5 その日の夕餉の後、龍之進は父に仏間に来るように言われた。油芯に灯る火が揺らめいて、漆…
地龍の剣26
峰山家の秘密の巻4 奈須屋を出た所で佐吉が龍之進に言った。 「最後の町耳目は吉原です。」 「エ? 私の屋…
地龍の剣25
峰山家の秘密の巻3 「この話はこれ位にして、ボチボチ昼近くでしょう。家のかみさんが隣でうどん屋をやってい…