戸倉山 登山 2

戸倉山 登山 1 の続きです。

下の写真…伊那谷と中央アルプスです。伊那谷の典型的地形の天竜川による「河岸段丘」とその支流が作る「田切地形」がはっきりと見えます。平地に緑の濃い線が見えますが、崖で松林になっています。横方向に長い緑線の上が段丘です。縦の緑線が田切です。この写真の田切は大田切川によって作られました。

下の写真…南方向に目を転ずると、南アルプス中~南部が見えます。一番左が塩見岳3052m、中央の黒い山は二児山(ふたごやま)2242m、その右荒川岳3141m、赤石岳3120m、そして聖岳3013mと続きます。

下の写真…アップの塩見岳3052mです。この山から太平洋の海、すなわち塩が見えるという事で名付けられたようです。この山は写真のように意外と風格があり、格好良い山です。

下の写真…南アルプス南部の3000m主峰のアップです。左が荒川岳、真ん中が赤石岳、少し離れて右が聖岳です。

下の写真…更にアップの荒川岳です。この山は荒川前岳3068m、中岳3083m、東岳(悪沢岳)3141mの三山で構成されています。

下の写真…アップの赤石岳3120mです。頂上付近は赤い石でできていてそれが赤石山脈(南アルプス)の名の由来になったと聞いています。その赤い石は太平洋の海底で出来た石という事です。

下の写真…アップの聖岳3013mです。この南には見えませんが易老岳(いろうだけ)2354m、光岳(てかりだけ)2591mがあり、名前だけ見るとなにか深い意味がありそうな感じがします。

下の写真…さて東に目を転ずると3000mの第2位、3位の山が目に入ってきます。左が日本第2位の北岳3193m、右が第3位の間ノ岳3190mです。その間は3000m級の縦走路があり、富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプスを間近に見ながらの素晴らしい縦走が出来ます。

下の写真…戸倉山は西峯と東峰に5分ほどの距離であります。今までの展望は西峯からです。これは東峰の山頂の写真です。仏様が静かに下界を見守ってくれています。

下の写真…東に目を転ずると仙丈岳3032mです。雪はだいぶ解けていますが、新緑との対比がいい感じです。この山は独立峰に近い感じで、どっしりと構えています。

下の写真…少し北に目を向けると、三角形の形の甲斐駒ケ岳2967mが聳えています。雪はわずかしか残っていませんが、山頂付近は花崗岩でできているため白っぽく見えます。左の黒っぽいごつごつした山は鋸岳2685mです。

下の写真…その鋸岳のアップ写真です。この山は第1高点から第3高点まであり、縦走は一般の登山者は非常に難しいと思います。ロープを使える上級者だけが縦走できます。ただ現在は鎖を付けたところもあるようで一部分は登れるようです。ただこの山は岩がもろく崩れやすいので、落石、転落等に充分注意が必要です。安易な気持ちで入れる山ではありませんのでご注意ください。

下の写真…最後に北のほうに目を転ずると、北アルプスが見えます。穂高連峰です。その後ろに槍ヶ岳がちょこっと顔を出しています。

今まで見てきたように、戸倉山は意外と展望が良いのです。360度の展望ではありませんが、3か所展望可能な所があり、主要な山はすべて見られます。南アルプスを近くで展望できる場所は余りありません。大変貴重な場所だと思っています。

2017年6月11日 記  カメラ SONY  RX10Ⅲ

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。