ヒマラヤ ABCトレッキング1

2016年10月28日から11月9日までヒマラヤのABCトレッキングに行ってきました。ABCというのは「アンナプルナ ベース キャンプ」の頭文字です。前回の2015年のトレッキングはプーンヒルで、外側からアンナプルナ山群を眺めたわけです。今回のABCトレッキングはアンナプルナ山群のど真ん中に入り、周囲をぐるっと6000~8000mの山に囲まれて眺めようというわけです。

下の写真…風の旅行社さんの提供している地図をご覧下さい。以前のプーンヒルトレッキングは青色の道で示しています。アンナプルナ山群は地図の中央付近にあり、▲表示で示されています。プーンヒルトレッキングは遠くから山を眺めるトレッキングだと分かります。今回のABCトレッキングは赤色の道です。ピンクの道はポカラからシワイまでの車で乗っていく行程です。

下の写真…トレッキング第一日目の歩く行程を赤線で示してあります。赤線の下端がシワイ1400mです。ここで車を下りて赤線の上端のジヌーダンダ1780mまで行きます。

前日に日本からカトマンズまで乗り継ぎを含めて約12時間かかりました。ホテルで寝たのは夜中の1時で少々寝不足気味ですが、本人は興奮していて疲れを感じません。

下の写真…カトマンズからネパールの観光都市ポカラまで約30分の飛行です。その時は下の写真の様な素晴らしいヒマラヤ山脈の眺めが展開されます。ここに見える山はマナスルの山々だと思います。

下の写真…マナスルと思われる山々を望遠で撮った写真です。手前の山塊がヒマールチュリの山群(最高峰7893m)、その左奥の3つピークがある真ん中の高い山がマナスル8163m(世界第8位)だと思います。このマナスルは1956年5月9日、日本隊が世界で初めて登頂した記念碑的な山です。これ以降、日本では登山ブームが始まります。現在の登山ブームも遠因はこの山が作ったのだと思います。

そして忘れてはならないことは、1974年5月4日、日本の女性隊がこのヒマラヤ登頂に成功し、女性による初の8000m峰制覇を成し遂げたことです。

下の写真…30分の飛行はあっという間で、もうポカラです。後に見える山はアンナプルナ山群です。ポカラの守護神の山マチャプチャレ6997mの三角の頭が、画面中央左に見えています。

下の写真…乗ってきたイエティ航空の機体です。ネパールの国内線はプロペラ機がほとんどのようです。プロペラ機だと滑走路がコンパクトになりますので、山岳国家のネパールには適しているのでしょう。

下の写真…ポカラから車で2時間位かけてナヤプルまで来て、更にモディコーラ川を渡るビレタンティまで来ました。ナヤプルからは舗装は切れ石ゴツゴツの道です。車の速さも20㎞/時くらいで、凸凹のひどい道では人の歩くくらいの速さに落ちてしまいます。道の奥にこれから渡る橋が見えていますが、分かるでしょうか。

下の写真…これがモディコーラ川を渡る橋です。見えている部分は歩道で、その右には写っていませんが車道があります。ところで画面中央に赤茶けたトタンの小屋があります。これは食堂で、以前のプーンヒルトレッキングの時に、ここで昼食を取ったことを覚えていました。そしてここから左に歩いていく道があり、プーンヒルにつながっています。今回は右に行くことになります。

下の写真…車で11時40分にシワイに到着して、歩き出したところの風景です。なぜか道端にソバの花がたくさん咲いています。水田を優先的に作るので、畑はどんな所でもOKなんでしょうね。そしてこのような平坦な道で楽勝と思いながらルンルン気分で歩いていきます。前を歩いている人はガイドのディルさんです。エベレストの上部キャンプまで荷上げしたこともある経験豊富なガイドさんです。

下の写真…所々支流が深い谷を造って流れています。

下の写真…対岸の小さな村と段々田んぼです。こんな山奥の急斜面に何十年、何百年かけて造ったのでしょう。人々が代々受け継いで根気よく仕事をした証ですね。画面下に写っているのは、歩き始めからかってに着いてきた犬です。40分くらい先の次のロッジまで旅は道連れでした。

宿泊地ジヌーダンダに午後4時半に到着です。しかしどのロッジも満杯で泊まる所がありません。宿を探して一番最後、最上部の小さなロッジはOKでセーフでした。よかった! 一人で来たスペイン人と相部屋で、お互いに下手な英語で会話しました。

2018年9月14日 記  カメラ SONY  RX10Ⅲ、携帯 TORQUE 2

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。