ヒマラヤ ABCトレッキング2

ABCトレッキング2日目です。昨日のトレッキングは半日4時間程度でしたが、今日はたっぷり歩きます。地図の赤線で示したコースを下から上に歩きます。ジヌーダンダ1780mからバンブー2310mまで昼タイム含めて7時間です。最初のうちは尾根道や開けた所なので眺めは良いです。しかし後半はモディコーラ川の谷底に下りていきますので、雪を被った山の眺望は有りません。

下の写真…朝6時20分ころの朝日に輝くアンナプルナサウス7219mの尾根です。頂上はこのジヌーダンダからは見えません。

下の写真…北東の尾根の向こうにマチャプチャレ6997mが頭を出し、谷を見下ろしています。

下の写真…これが泊まったロッジです。このロッジのおかみさんが庭に水を撒いています。そして私のポーターさんも起きてきました。右の建物が食堂で、左奥は寝室で、5部屋くらいしかない小さなロッジです。普通は一部屋に二人で泊まります。このロッジは小さいけれどジヌーダンダの一番高い所にあり、他のロッジより眺めは良いです。

さあロッジを出発して尾根を登っていくと次第に展望が良くなってきます。

下の写真…アンナプルナサウスの東の尾根続きにあるヒウンチュリ6434mです。アンナプルナサウスの山体を大人とすれば、ヒウンチュリは子供になります。

下の写真…ヒウンチュリの右(東)尾根にある大岩壁です。高さは700m位でしょうか。日本ではなかなかお目にかからないほどの大岩壁ですが、ヒマラヤでは山自体が大岩壁で、この程度の物は数え切れないほどあります。

下の写真…モディコーラ川の谷の最奥に、アンナプルナ山群の最深部がチラッと見えました。右の雪山がアンナプルナⅢ7555mです。そして左の稜線を辿っていくと、見えていませんがガンガプルナ7454mに至ります。雪山の下には氷河の出来始めになる雪のというより氷塊が見えます。

下の写真…ジヌーダンダからバンブーへ行く途中のチョムロン2170mからの眺めです。この日のコースではここからの眺めが最高です。一番左がアンナプルナサウス7219m、その右の小さなピークがヒウンチュリ6434m、谷奥にアンナプルナⅢ7555m、一番右の三角山はマチャプチャレ6997mです。

下の写真…上の写真を更に2分割して撮りました。左半分のアンナプルナサウスとヒウンチュリです。のどかな2000mの森林帯から7000mの雪山まで5000mの高低差がある写真です。それがアンナプルナ山域の素晴らしい所です。エベレスト街道は4000m位からですので森林限界を超えており、このようなのどかな風景は余り見られません。

下の写真…もう右半分の写真です。左の雪山はアンナプルナⅢで、右はマチャプチャレです。さあこのアンナプルナⅢ7555mは、日本人の女性にとっては誇るべき山なのです。2016年10月20日に亡くなられた登山家の田部井淳子さんが、女性登山隊を組織して、1969年にこの山の南側からの初登頂を成し遂げました。南側と言うとちょうどこの画面で見えている所です。どこら辺を登ったのでしょうか。右の山マチャプチャレは信仰の山の為未踏峰です。以前どこかの山岳隊が登ろうとして大勢の死者がでたそうです。

下の写真…途中でお昼を食べます。トマトチーズピザです。山の中に入ればこれが高級料理になります。味は普通ですね。一人では食べ切れないので、ガイドのディルさんと分け合って食べました。

下の写真…このチョムロンを過ぎると谷間に入っていくため見晴らしはなくなります。このような山腹を谷底に向かって下りていきます。山腹では所々このような小さな滝があります。

3時過ぎに目的地バンブー2310mに到着しました。

2018年9月17日 記  カメラ SONY  RX10Ⅲ , SIGMA  SD1 , 携帯 TORQUE 2

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。