マナスルトレッキング3

マナスルトレッキング2 の続きです。11月6日のこの日のコースはカルチェ2700mからビムタン3710mまでの地図の赤線の道です。標高差約1000m、所要時間約6時間の予定です。

下の写真ー 朝8時の出発時のカルツェの様子です。まだ谷底には日が入って来ません。右側の青い小さな建物が私の泊まった所です。左は新築中です。昨日は大工さん2人が工事をしていました。今日は長丁場になりそうな行程です。気合を入れて歩き始めます。

下の写真ー 出発して1時間、9時過ぎにようやく谷底にも日が射してきました。そこで暖かい日を浴びながら一休みです。

下の写真ー 谷が狭いためドゥドゥ川の川岸をしばらく歩きます。見通しが良いので気持ちよく歩いていきます。

下の写真ー ヤクカルカという広い場所に出ました。ヤクはヒマラヤ山地に住む牛の事で、カルカは小屋という意味らしいです。つまりヤク小屋という事で、放牧地だという事です。ヤクの写真はゴーキョトレッキング13-2を参照してください。でもこのマナスルでは一回もヤクを見ていませんでした。背景はお待ちかねのマナスルの山々です。皆さん歓声とともに写真を撮りまくりです。左の雪山がマナスルノース7157m、中央がマナスル8163m、右のゴツゴツした山がプンギヒマール6538mです。

下の写真ー マナスルの望遠写真です。左がマナスル、右がプンギヒマールです。抜けるような青空に白い雪山が聳え、お天気は最高です。

下の写真ー ヤクカルカにある1軒だけのロッジでお昼休憩です。トレッキングしている人たちは私たちを除いて、ほとんどヨーロッパ系の人たちです。アジア系の人たちはいません。またトレッキングしている人数はエベレスト街道に比べて1/100以下だと思います。そのためゆったりとしたトレッキングが楽しめます。

下の写真ー ドゥドゥ川の畔から見たマナスルです。川沿いの木々は紅葉していますと言いたいところですが、この赤いのは赤い実がいっぱい生っているためです。でも鳥さんの姿は見えません。毒の実なのでしょうか。いずれにしても白い雪山と赤い実の対照が面白い風景でした。そして川のホワイトグリーンが趣を添えています。

下の写真ー マナスルノースの望遠写真です。斜面が急峻なため雪が付かず、下に雪崩れた雪が固まって氷河の出来始めになっています。

下の写真ー 木が額縁となったマナスルの風景画です。こうやって見ると、のどかな山の風景です。

下の写真ー こちらはマナスルとヤシの木?と見間違う風景です。この部分の道は今年から通行できるようになった新道です。ここからの眺めが良いので、たぶん工事関係者が木の下枝を切って良く見えるようにしてくれたのだと思います。こういう配慮はトレッカーとしてはとても嬉しく思います。

下の写真ー 夕方4時頃の前方の風景です。本当ならもうビムタンに到着するはずですが、マナスルの絶景に何度も足を止められ、写真を撮っていたのでまだ到着出来ません。左の山はネムジュン7140m、右はチェオヒマール6905mです。段々雲が涌いて薄暗く、心細くなっていきます。

下の写真ー 薄暗い中を疲れた足を引きずって歩いていきます。あそこを曲がればロッジが見えるかもと何度会話した事でしょう。でもそのたびに裏切られていきます。

下の写真ー チェオヒマールにも日はあとわずか残っているだけです。なんとか日があるうちに着きたいと焦っています。

下の写真ー 突如、目の前に広い草原と待望のロッジが見えてきました。5時半でした。今日の行動時間は9時間半。休憩や食事時間を抜くと、実歩行時間は7時間半といったところです。今日はもうこれ以上歩く事は有りません。足取りも軽くと言いたいところですが、重たい足を引きずったままロッジに近づいて行きます。

夕飯を食べ、明日晴れる事を祈りながらシュラフにもぐり込みます。

2018年12月 記  カメラ SONY  RX10Ⅳ

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。