マナスルトレッキング5

マナスルトレッキング4-2 の続きです。5日目の11月8日はいよいよ下山です。地図の赤線で示したビムタン3710mからゴア2510mまで、1200mの高さを下ります。

下の写真ー ビムタンの朝、テリジェピークの朝焼けです。

下の写真ー 朝飯のおかゆ、オムレツ、チャパティを美味しくいただき、8時10分に下山開始です。この時間は他の人も行動を起こす時間で、3~4パーティーと馬の隊列が私たちを追い越していきました。

下の写真ー 横を流れる小川は全面凍り付いています。

下の写真ー 氷河跡の川と左ネムジュンと右チェオヒマールです。3日前のここを上がって来る夕方はガスっていましたが、今日は雲一つない快晴です。画面両側の白い崖は氷河が削った跡です。氷河が後退して今は川になっています。氷河の跡の中を歩いているという事です。

下の写真ー 森林限界近くまで下りてきました。もうすぐ森の中に入ります。眺望は遮られますが、なぜか安心感があります。人類の祖先は森の中で暮らしていたので、その遺伝子が引き継がれているのでしょうか。

下の写真ー ここらあたりは巨木が至る所に腰を据えています。500~1000年くらいの針葉樹と思われます。左下の人と比べると大きいことがよく分かります。エベレスト街道ではこんな大木は見当たりません。あちらの方が村が多く、とうの昔に巨木は切られてしまったのではないでしょうか。ここはほとんど人の手が入っていないようです。

下の写真ー森の中にちょっとした広場があると、マナスルの山並みが見渡せます。

下の写真ー 登りでも撮った雪山と赤い実の写真を、再度撮っている私がいました。もうすぐ、この山も見えなくなってしまいます。その名残惜しさの気持ちの為でしょうか。

下の写真ー ヤクカルカでのパノラマ写真です。これでマナスルともお別れです。やはりどんな別離でも寂しいものです。ただそれに浸っているわけにはいきません。目の前には行く道が待っています。

下の写真ー 途中の崖路でヒマラヤリンドウに珍しく出逢いました。ゴーキョ街道の4000m付近は群落がたくさんありますが、ここはわずかです。(参照:ゴーキョトレッキング8-1

下の写真ー その横にはタンポポも咲いていました。この場所は日当たりが良くて花にとっては住みやすいのでしょう。

下の写真ー 途中で子ヤギさんの声が聞こえてきました。メエメエとひっきりなしに鳴いています。間もなくして鳴いている子ヤギさんに出会いました。道付近を上に行ったり下に行ったりしています。きっとお母さんヤギとはぐれてしまったのでしょう。我々一行もなんとなく気になってそこで休憩です。お母さんヤギが来てくれるかなと見守っていましたら、来てくれたのはヤギを飼っていると思われるおじさんでした。ガイドさんと何か話をしていましたが、子ヤギさんのシッポをひょいと捕まえて、抱き上げて下っていきました。一安心です。子ヤギさんよかったね。

下の写真ー 木の製材現場と思われます。この山の中では切り倒した丸太を製材所に運び込むなんて不可能です。この木を切った現場で製材をしてしまうのが妥当なやり方なのでしょう。製材すれば小さく軽くなり、ポーターさんが運ぶことが出来ます。でも人力で製材するのは大変労力のかかる事でしょう。どんな鋸を使っているのか見たかったです。

お昼に3日前に泊まったカルツェに到着です。この建築現場に先程の製材した木を持って来ているのでしょうか。この現場で鋸歯を2枚セットした鋸を2人で引いて板を切っているのを見かけました。2枚歯なので正確に同じ幅に切れるのでしょうね。

昼食休憩が終わったらひたすらゴアまで下りていきます。この後は特別な事件や綺麗な風景がなく、カメラは閉まったままで歩くことに専念していました。16時45分にゴア到着です。夕飯はチャーハン、ピザ、スープ、野菜の酢漬けで、皆さんこんなに食べ切れないよとか言っていたのに、美味しいせいか完食していました。

2019年1月7日 記  カメラ SONY  RX10Ⅳ

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。