ヒマラヤ　ゴーキョトレッキング３-2

ヒマラヤ　ゴーキョトレッキング３-1　の続きです。

下の地図「ルクラ～ナムチェ」をご覧ください。軽飛行機で下りた所が地図の下にあるルクラ（LUKLA）です。そこから赤線をたどって上方のナムチェ（NAMCHE BAZAR）に行きます。そして更に北へ進みます。地図から出てしまいましたので次の地図に続きます。なお、地図にマス目の罫線がありますが、１マスは約５㎞×５㎞です。

下の地図「ナムチェ～ゴーキョ」です。下の方に先程のナムチェがあり、赤線に沿って更に北上します。広い谷に沿って歩き、ゴーキョに着きます。そこまでは計画通りに進みました。最初の計画ではその後青い線で示したゴーキョピークに登り、湖の左を曲がりレンジョパスという峠を越えて、一つ西の谷を伝いナムチェに降りてくる予定でした。しかしゴーキョで高山病にかかり、ピークには登れず来た道を引き返して帰りました。

下の地図…さてトレッキング初日10月26日の行程です。4000m級の山の間を流れるドゥードゥーコシ川に沿ってルクラ～パクディン～モンジョ～ジョルサレと歩きます。最初の計画では昨日パクディンで泊まって今日はナムチェ泊になっているのですが、飛行機遅延のためしょうがない変更です。

下の写真…さあー、8時30分に出発です。青空にコンデ山系の一部が見えます。左の建物はロッジ、右はチョルテン（仏塔）です。この写真ではただの風景がですが、望遠で一部をアップすると…

下の写真…少しアートっぽい作品になります。皆様も望遠付きのカメラをお持ちでしたら、広角（広い範囲を撮る）、望遠と撮って比べてみるのも面白いですよ。マーどこをアップするかが問題ですが。でも写真を撮る時、自分はどこに惹かれたのかをはっきりさせておくと、ポイントは自ずとはっきりします。

下の写真…出だしの道はこんな感じです。右の石はベンチです。と言ってもトレッカーにとっては座れるベンチですが、地元の人やポーターさんにとっては荷物置き場です。なぜならポーターさんたちは50~100㎏の荷を運んでいます。地面に降ろしたら持ち上がりません。それで腰の高さの位置に降ろすのです。それがこのベンチの本来の目的です。大体20~30分歩く毎にこの休憩所はあります。

ポーターさんの中には最大120㎏の荷を運べる人もいるとガイドさんが言っていました。ちょっと脱線ですが、新田次郎著の「強力伝」という小説に、荷運びを仕事とする歩荷（ぼっか）の物語があります。その小説は一人で180㎏超えの荷物を山に運び上げた歩荷がいたという事実を元に書いてあります。人3人分の重さを背負い上げたというのですから恐ろしい力です。

下の写真…ガイドさんが立ち止まって上を見るので、何かと思ったらこの付近で一番の大木だとの事です。上は3~4本に分かれていますが根元は確かに太いようです。コケやシダ植物が木に生えていて輪郭がはっきりしません。ブナ科の木の一種との事です。

下の写真…谷間の道からナムチェ方面を見た写真です。のどかな山村風景です。奥に信仰の山クンビーラ山5765mが見えます。まだ47分しか歩いていませんので、足は軽快に前に進みます。それと地図を見てもらえば分かるのですが、タドコシ村（緑線を引いてあります）までは標高で260mの下りです。

下の写真…道は何回か川を向こうに行ったりこっちに来たり、また支流を渡ったりしています。その都度こういう吊り橋になります。落ちる事はないのですが、結構揺れます。高所恐怖症の人にはつらい所です。でも恐怖を和らげる方法はあります。谷間を覗かないことです。まっすぐ前を見たり、橋の床のみピントを合わせて歩くことです。その時谷間にピントを合わせると恐ろしいことになります。

下の写真…最下部のタドコシ村に着きました。タドコシ村は今日のルートの地図に緑線を引いてあります。支流沿いのロッジでお茶タイムです。マリーゴールドと思われる花が風に揺れています。お茶はレモンティーを頂きました。お茶類は大体100~120Rs（ルピー）です。１Rs＝1.15円くらいですので、お茶１杯は日本のペットボトルのお茶と同じくらいの値段です。