「キムネコウヨウジャク 1」の続きです。下の写真は前回の写真です。
下の写真はそれから3日目で、左の巣の写真です。だいぶ形が整ったのが分かると思います。この巣は前に穴があるのはすぐわかりますが、もう一つ下にも穴があります。この二つの穴は、一つは穴をふさいで卵を産む場所になり、もう一つは下方に穴を伸ばして筒状にして入口になります。
ここからが問題なのです。何が問題かというと、この状態でオスはメスを呼びこみます。つまりパートナーはまだ決まっていないのです。そこでオスは下の写真のように鳴いたり羽を広げてメスの関心を引きます。「サー、いらっしゃい!素晴らしい家ですよ。私の嫁さんになってください。」 家を新築して初めて女性に声をかけれる資格が手に入るのです。大変ですね。
それに気を引かれたメスが来てこの巣をチェックします。気に入ってOKが出ればオスは次の段階の巣作りに入ります。このOKですが、多分この巣の入口で交尾をするのではないかと思います。それから下の写真のように下を向いた巣の入口を作り始めるのです。もしどのメスも気に入らなければ、この状態で巣作りは終わりになります。その状態で放棄された巣も見かけられます。
下の写真はメスの同意を得たオスが下の入口を更に伸ばしています。良かったですね。カメラの焦点が鳥にいっていて、巣のほうはボケていますが分かると思います。メスは産室の中をすこしいじって暮らしやすいようにするようです。
下の写真は更に10日ほど経っています。ほぼ完成と思います。メスはもう卵を産みに来ているかも知れません。何でこういう巣の形態を取るようになったのかは神のみぞ知るという事ですかね。
2017年4月15日 記 p282
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