高遠の桜と仙丈ケ岳

4月10日、暖かさに誘われて高遠方面に桜を見にバイクで出掛けました。なぜバイクか?って。この時期は高遠城址の桜を見に大勢の人が見に来ます。その交通混雑を避けるために機動性の良いバイクで出かけるのです。細い裏道や田んぼ道を通って難なく高遠に入り込めます。当然バイクはホンダのスーパーカブです。のんびり走っていればどんな所を走ろうが、止まっていようが誰も注意を向けません。スーパーカブは風景の一部となっているのです。そして誰も思わぬ位置から写真撮影が出来るのです。

ところで被写体は桜と決まっているのですが、高遠と言えば酒は仙醸ですね。この仙醸は高遠から見える仙丈ケ岳を掛けているのです。そこで桜と仙丈ケ岳をセットにした写真を撮ってみました。

下の写真… 伊那から高遠に入る3㎞手前の左の台地に六道という堤があります。昔はこの堤は六道リンクといってスケートが出来ました。私も何度か滑った事がありました。その池の土手に桜が植えられて、桜の見応えのする場所になっています。一昔前は余り知られていなかったのですが、この頃は高遠城址の桜とセットで見に来る方が多いようです。後には大きく仙丈ケ岳が聳え桜と雪山のセットは見応えがあります。

下の写真… 高遠に入る手前に三峰川(みぶかわ)の谷間があり、そこに割と新しい歩道専用の橋が架かっています。そこには駐車場は無く、バイクが2台位おけるスペースしかありません。しかしここからの眺めは写真のように素敵です。手前の橋は高さ40mほどあり、恐怖を感じます。画面左奥の桜は高遠城址の桜で、赤い屋根の高遠閣も見えます。この三峰川の谷はその高遠城址の右側を抜け、画面中央奥の谷間に抜けています。

下の写真… 高遠の街の直前で撮った写真です。ここも駐車場などという洒落たものはありません。画面中央下に赤い吊り橋があります。これは昔からある橋で西高遠と東高遠を結ぶ橋です。その奥にコンクリート製の新しい橋も見えます。橋の上はお花見の車で渋滞しています。この高遠は狭い路地に入ると風情があり、散策して見れば面白いと思います。狭い町なので直ぐ一回りできます。先程の仙醸の昔の蔵元もあります。私の死んだ親父は禿げた額を撫でながら、黒松仙醸を毎晩美味しそうに飲んでいました。そして狭い高遠に昔は小さな映画館がありましたがさすがに今はありません。

下の写真… 高遠城址を望遠で撮った写真です。赤い屋根は高遠閣です。この桜は高遠小彼岸桜という種類で、ピンク色が濃いのが特徴です。この城は大雑把に言って三角台地の上にあり右側の三峰川の谷、左側の藤沢川の谷に囲まれ後ろは月蔵山1192mに囲まれた難攻不落の城でした。しかし徳川織田軍に後ろの月蔵山から攻め入られ、落城してしまいました。どんなに難攻不落と言っても落とす手はあり、100%完璧は有りませんよね。でも城が残っていればもっと素晴らしい名所になっていたことでしょう。ふるさと納税やクラウドファンディングも使って資金を集め、城を再建したらどうでしょうか? でも昔の高遠城の図面又はスケッチなど残っているのでしょうか?

2022年4月14日 記  カメラ SONY  RX10Ⅳ

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。