黒色の鳥の第二弾です。名前は「クロオウチュウ」です。漢字では「黒鳥秋」ですが、鳥の事に関してかなり知っていなければ「クロオウチュウ」とは読めないでしょうね。大きさは28cm位です。以前に灰色オウチュウとカザリオウチュウを紹介しましたが、形状的に同じものがあります。それは鳥の尾羽です。尾羽の先が「人」の字になっていることです。(カザリオウチュウのかざりは除外します。)この鳥はかなりの頻度で出会いましたが、その尾の形で直ぐ分かりました。
この鳥の特徴はオウムと同じように鳴き真似が出来るそうです。違う鳥や小型哺乳類が発する固有の警戒の鳴き声を真似が出来るそうです。そして猛禽類が近づいたとき、その警戒声を出して他の鳥や小型哺乳類を救ってあげるようです。ところが……
……それらの動物が美味しいものを食べている時、警戒の声を出されると、餌をほっぽりだして逃げます。そこで「クロオウチュウ」は、ほっぽりだされた餌をいただいてしまうという知恵者です。というより詐欺師ですかね。泥棒鳥といわれているようです。かといってクロオウチュウの警戒の声を無視すると猛禽類に襲われます。私から見れば、共存関係と見た方が分かり易い気がします。
でもこの話は学者が、餌の少ないアフリカの砂漠付近で観察して分かった話です。だからうそやでたらめの話ではないのですが、このタイにいる「クロオウチュウ」はそんなことしているかなと思います。なぜならタイでは自然が豊かでエサは十分にあるからです。わざわざ騙して盗まなくとも目の前にエサはありますよね。でも実際はどうなのか観察してみる価値はありそうです。
下の写真の鳥は、ちょっと黒味が薄いようです。これは成人したての若鳥です。まだ黒の燕尾服は似合わないのでしょうね。
2017年3月12日 記
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