ヒマラヤ ゴーキョトレッキング9-2

ヒマラヤ ゴーキョトレッキング9-1 の続きです。

下の写真…ゴジュンバ氷河の末端のモレーンの横を登り終えると、目の前には石ゴツゴツの賽の河原が広がっていました。石を積んだ塔も散見されます。マーこれはただのいたずらでしょうね。ヒマラヤの奥まで賽の河原の伝承が伝わっているとは思いません。

画面右には低い山というか土石の盛り上がりがずーっと続いています。これは氷河によって形成されたサイドモレーンです。モレーンとは氷河が形成する土石の堆積地形の事をいいます。氷河がゆっくり流れるとき脇の土石を押しのけて、氷河の横が盛り上がったのがサイドモレーンです。という事はこの山を越えると氷河があるという事です。それがよく分かる写真が次回に出てきますので、それまでお楽しみにしておいてください。

下の写真…サイドモレーンの向こうにアラカンツェ6423m(左)、チョラツェ6335m(右)の頭だけ覗いています。

下の写真…ちょっと行くと小さな池がありました。この池の標高は4710mです。バックの雪山はチョーオユー8201mです。ガイドさんがこの池には鳥がいるよというので、よく見まわしたところほんとうに鳥がいるではありませんか。池の向こう岸近くにいたのです。

下の写真…望遠でアップした写真を更にトリミングして2倍程度に拡大しています。カモさんが3羽もいました。こんな所にどうしているのだろうと池を覗きますが、魚らしきものはいません。でもよくよく岸辺の水の中を見ると藻が結構生えていました。アーこれを食べているのだなと納得です。鳥さんのエサを探す能力はすごいですね。こんな高い所まで来ているんですね。

ここから撮ったビデオの風景がありますので載せておきます。

後ろを振り返った風景   湖から前を見た風景

下の写真…トレッキング道の左手の山の風景です。画面では見えませんが道の右手は先ほどお話ししたサイドモレーンが続いています。

下の写真…しばらく歩くと第二の湖がありました。先程の池より10倍以上大きそうですので池から湖に昇格です。ここの標高は4740mあります。

下の写真…湖とバックの山です。

下の写真…第二の湖を過ぎると眼前に、高くはありませんがどっしりとした山が大きく見えてきました。登る道も見えます。どうもゴーキョピーク5357mでしょう。ガイドさんに確認するとその通りだという事が分かりました。という事はもうすぐゴーキョに着くという事です。少し足取りは軽くなります。

下の写真…見えました! ゴーキョ4790mのロッジ群と湖ドゥードゥーポカリです。この湖の標高は4750mです。雪山は左がチョーオユー8201m、右の頭だけ見えている高い山はギャチュンカン7922mです。

下の写真…上の写真の左側を見た時の湖と背後の山です。画面中央少し右奥の低い所はレンジョパス5360mという峠です。

下の写真…カメラをもう一度ゴーキョとチョーオユーに向けて、望遠で撮りました。天空のロッジです。

下の写真2枚…ロッジに向かっている時、ニワトリがいました。と、よく見るとニワトリではありません。この鳥は「チベット セッケイ(雪鶏)」といいキジ科の珍しい鳥です。日本のライチョウもキジ科ですので、親戚筋に当たることになります。

ゴーキョ到着は12時15分でした。実は第1の池に着いた辺りから少し頭痛がしていました。風が冷たくそれで風邪をひいたのか、高山病の初期なのかはっきりしません。昼食を食べて横になっていたら吐き気もいくらか出てきました。それで4時頃ガイドさんにパルスオキシメーターで血液中の酸素濃度を測ってもらいました。SpO2は朝のマッチェルモでは82くらいでしたが、ここでは65~67でだいぶ下がっています。どうも高山病のようです。夜は早く寝て体が低酸素に慣れてくれればいいのですが。

2018年1月20日 記  カメラ SONY  RX10Ⅲ

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。