山に行って見かけるのが珍しい花にササユリがあります。この花は昔もそうは多くなかったような気がします。山道脇にあるササユリは殆ど絶え、人の入り難い場所に美しい姿を見せています。また、咲く時期が梅雨時の為、山に入る人は少なく、生き永らえているような気がします。
下の写真… ササユリと言うだけあって、笹薮にササユリはあります。色が少ない林の中で、このピンクの姿を見るだけで心がときめきます。
下の写真… このササユリは少しピンクが濃いようです。
下の写真… 中には白っぽいササユリがありますが、それはそれで清い姿にハッとさせられます。
下の写真… ササユリが生き永らえている理由が、この写真で分かります。笹薮の写真ですが、この中にササユリがあります。真ん中よりちょっと左上の4枚の葉っぱがササユリです。ササユリは4~5年は花が咲かず、葉っぱだけの小さな姿で笹薮の中に潜んで居ます。そして葉っぱは笹の葉とほとんど区別がつきません。一瞥しただけではササユリと見破るのはほぼ不可能です。そしてその間に球根に栄養をたっぷり貯め、ある年に突如として花を咲かせます。そしてその花の種がまた小さな芽を出して、ひっそりと命脈を保っていくのです。
下の写真… 中には花が咲いて何年か経ち、球根にたっぷり栄養が貯まると2輪咲かせるものも出て来ます。でもそうなると目立ちやすくなり、持ち去られる恐れが出て来ます。手前の一輪の花だけなら、笹薮の中で見つからずにすみます。
下の写真… 我家の庭では4輪咲のササユリが咲きました。朝に一つが開き始めました。
下の写真… 夕方には三つめが開きました。この場所は春にはカタクリが群落で咲きます。山野草は環境が合わないと中々咲いてくれません。その環境を作るのが難しく、色々試行錯誤しています。
2021年7月29日 記 カメラ OLYMPUS TG-2, SONY RX10Ⅳ
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