妄想恢恢、粗にしてお粗末

「天網恢恢、疎にして漏らさず」この言葉は今はあまり使われませんが、中国の古い書物「魏書」や「老子道徳経」の中に出て来ます。「てんもうかいかい、そにしてもらさず」と読み、意味は悪い事をこっそりやっても、天はそれを見逃さないというような意味です。昔はこういった言葉で悪い事は出来ませんよと忠告し、悪い事をすることが無いように戒めていたのです。そして膨大な法律はなくても、それでも世の中上手く収まっていたのです。

しかし現代に至っては膨大な法律が作られましたが、この天網はズダズダに引き裂かれ、権力と金があればどんな悪も許されるようになってしまいました。嘘も百篇繰り返せば真実になると嘯いている様な嘆かわしい状態です。と、この話はこのブログの首題とは関係ありませんが、韻をふんだ関係上、天網恢恢の意味を説明した次第です。

さてそれでは首題の「妄想恢恢、粗にしてお粗末」ですが、もう意味は分かると思います。妄想を広げ過ぎて、雑でお粗末だという事です。例えば夜中、眠れない時に次々と妄想が浮かびます。その時は素晴らしい考えだと思っても、朝になって再度考えるとなんとつまらない愚かな事を考えたものだ、という事がよくありますよね。昔はラブレターという物が愛の告白手段の一つでありましたが、よく言われていたのはラブレターを夜中に書くなという事でした。朝にそれを読んでみると、読むに堪えない様な事が書いてあるという事でした。どうも夜の頭は理論的な思考が難しいのかなと思います。でもそうなら逆にそのはちゃめちゃな考えや妄想を此処に残しておいたら面白いのではないかと考えたのです。でも、まあそれはいい加減な妄想に過ぎず、常識や真実から乖離したものであります。論争をすればやり込められてしまいます。その為論争は無用に願います。あ~、こんなバカな妄想もあるんだなくらいに読み捨てて下さい。

という事でこの「妄想恢恢」というシリーズもぼつぼつと始めるつもりです。どの位続くか分かりませんが、妄想が続く限り続ける予定です。もし気が向くようでしたら読んでみて下さい。

2021年1月7日 記

次の妄想恢恢の記事 月光仮面は居るか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。