タイの果物にパパイヤがあります。タイ語ではマラコーといいます。下の写真のように一本の木で、まっすぐ上に伸びていきます。木の上部は葉が笠のように開きその根元に花が咲きます。そして実が付き下の葉っぱは枯れて落ちてしまい、実がぶら下がって成長します。そして木の先端は新しい葉っぱと花が咲き同じことが上へ上へと繰り返されて伸びていきます。
実は橙色になると食べごろですが、どうも木によって甘さが違う様に思います。その違いが木の性質なのか、土壌によるのかは分かりません。ところがタイではパパイアを青いうちに取って、サラダにして食べます。その料理はタイ東北部のイサーンの有名な料理ソムタムで、現在はタイ全土で食べられています。
料理方法を簡単に言うと、青パパイアを縦方向にうすい千切りにして、それにナンプラー(魚醬)とココナッツミルク、唐辛子や干しエビ、ニンニクのすりつぶしたもの等を混ぜ合わせます。これが基本で、それに沢蟹とか発酵した魚を入れたソムタムもあります。しかし沢蟹を入れたものは寄生虫がいる場合があるので、日本人は食べないようにした方が良いでしょう。慣れているタイ人でもひどい下痢になることもあるくらいです。上の写真は花の部分をアップで撮ったものです。
下の写真…この木になっている実は何でしょう? 私もタイの滞在中に見たのは2回だけでした。これはカシューナッツの実です。この木はウルシ科です。ウルシというとかぶれを想像しますが、食べれる実もなるのですね。他には美味しいマンゴーもウルシ科です。
下の写真…実のアップ写真です。赤ピーマンを逆さにして、ピーマンのヘタの部分にカシューナッツの実が埋め込まれたという感じの実です。赤い部分はカシューアップルといわれ、生食やジャムに使われます。下の黒い実がカシューナッツで、殻を剥くとお馴染みの白いカシューナッツが出てきます。
カシューナッツに含まれる油の成分は、オリーブオイルとほぼ同じであり、悪玉コレステロールを減らす働きがあります。でも、食べ過ぎには注意して下さいね。
2018年3月15日 記 カメラ CANON Kiss X3
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