春の森の妖精 カタクリ

カタクリの花。私が大好きな花の一つです。天気がいい日は山道を1時間ぐらい歩いています。たまに山道を外れ、林の中に入っていきます。そんな成果もあってカタクリの群落を去年見つけました。藪のある暗い林より下草の生える明るい林にカタクリは自生します。去年は50~60本咲いていましたが、今年はもっと多く咲いていました。

下の写真…この写真のカタクリは我が家の庭です。それ以外の写真は全部山の自生のカタクリです。昔山から2~3本いただいてきたのがこんなに増えました。この写真のようになるのに30年くらいかかっています。また別の場所にも種が運ばれて群落を作っています。

根は鱗茎で、7~8年は葉っぱ1枚だけでひたすら球根を大きくします。(市販されている片栗粉はジャガイモから出来ています。本物の片栗粉を作ったらカタクリは絶滅してしまうでしょう。)そして鱗茎が充分に大きくなると葉を2枚出して花が咲きます。葉も山菜で食べれますが貴重なため食べたことはありません。

花弁は紫色で、天に向かって反り返っています。早春の何もない林にこの紫の花が咲く様は感動的です。春を告げる妖精です。

朝の寒い時は花びらは閉じていますが、日が当たって暖かくなると花びらは反り返ってきます。そして何日か経つとこの紫色も褪せて花の終わりになります。

下の写真…最後にもう一つ。何だかわかるでしょうか。カタクリの蜜を吸いに花アブが来ているところです。まだ朝晩寒いのに昆虫さんも元気に飛び回っていました。

今回の写真は4月20日前後の写真です。

2017年5月5日 記

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ABOUTこの記事をかいた人

タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。