植物園の小さな花

今日で連休は終わりですね。日常から離れ、楽しく過ごされたでしょうか。私は連休初めに春の山林の散策に行って来ました。

中央アルプスの北端に経ヶ岳があり、その山麓に植物園があります。植物園と言っても花や木を集めて植えたのではなく、自然の植生を観察する場所です。去年まで何も施設はなかったのですが、この地区の協議会の人たちが去年秋に、下の写真のようにバーベキュー等が出来る施設を手作りしてくれました。

この場所(標高約1000m)で、山桜と辛夷(コブシ)の花が満開でした。

下の写真…この植物園の頂上からの眺めです。正面に仙丈岳、間ノ岳、右端に薄く塩見岳が見えます。すべて3000m以上の山です。

この一帯に4月終わりに咲いていた花を紹介します。下の写真の花は「ショウジョウバカマ」といいます。カタクリと共に早春の林に咲く代表的な花です。ショウジョウ(猩々)という空想の赤毛のサルを連想して名付けたようです。ハカマ(袴)は根元の輪状の葉っぱの事らしいです。

下の写真…「ショウジョウバカマ」の群落の様子です。この写真の奥には「カタクリ」の群落もありました。林内は春満開の様相でした。

下の写真…枯草の間からハッとするほど青い花が見えます。大きさは1cmに満たない小さな花です。名前は「フデリンドウ」といいます。

下の写真…これも小さな花で、白のため見落としそうになりました。名前は「センボンヤリ」といいます。小さすぎて分かりづらいのですが、オシベかメシベが槍の穂先に似ているようです。ただ千本は有りませんが。

下の写真…これもまた小さな花です。名前は「キジムシロ」といいますが名前の由来は分かりません。枯草の中で遠くからもよく目立つ花でした。山林には春の気配が静かに広がっているようです。

2017年5月7日 記

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。