黒色の鳥も第4弾になりました。人の声や動物の鳴き声を真似する「キュウカンチョウ(九官鳥)」です。頭部を除けばカラスとほとんど同じに見えますが、分類上はスズメの仲間です。大きさは30㎝くらいでオレンジ色の嘴、黄色のほっぺたがあり、存在感は抜群です。
ウィキペディアによるとこの名前の由来は次のようです。江戸時代に九官という名の中国人がこの鳥を連れて日本に来ました。その時九官さんが「この鳥は私の九官という名前を話すよ。」とか言ったそうです。それをたぶんこの鳥の名は九官というように勘違いしてしまったのではないかと説明しています。
問題はこの鳥の繁殖方法が分かっていないため、自然繁殖した鳥を捕まえてペットにするので数は減少しているようです。これらの写真から見ると結構生息しているように見えますが、昔はもっと多数いたという事でしょうね。
オウムも真似が上手ですが、九官鳥は言葉をしゃべるというより、人それぞれの声色まで真似が出来るそうです。物真似の達人「コロッケ」さんみたいな存在でしょうか。話は飛びますが……
…昔はテレビでコロッケさんの芸をよく見ましたが、物真似の凄さに感動しました。単なる物真似を芸術まで引き上げたのはコロッケさんだと思っています。物真似は自分を消し去り対象人物になりきるわけですが、気持ちもなりきらないと薄っぺらなものになってしまいます。しかしコロッケさんは身も心も全て対象人物になりきってしまい、すると逆にコロッケさん自身が浮かび上がってくるような素晴らしい芸でした。例えは変ですが何か老荘思想に通ずるところがあるような気がするのは私だけでしょうか。
2017年3月23日 記 p206
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