下の写真ー 8月20日に車である場所の赤信号で止まった時、横の景色を見てびっくりしました。なんと田んぼの上にトンボの大群が舞っています。ざっと見て数千匹はいそうです。毎年このような大群は見ていますが、此処まで規模の大きなものは初めてです。慌てて家に帰ってカメラを持ってきました。まずはAUTOで普通に撮りましたがトンボの姿が小さくハッキリと写りません。
下の写真ー もう少し範囲を狭めて撮って何とか大群がいるのは分かる様になりました。でも大部分のトンボはボケています。
下の写真ー そこで更にズームを強くして撮影範囲を絞り、シャッタースピードを1万分の1にし、絞りを絞り、露出補正を明るくし、更にピントをトンボの群れの真中より手前にして撮ったのが下の写真です。手前のトンボや奥のトンボはピントが外れてボケますが仕方ありません。それにしても凄いトンボの数です。たぶん江戸時代や大昔はこのような光景が至る所で見られたのではないかと思われます。
下の写真ー このトンボはウスバキトンボといい、漢字では薄羽黄蜻蛉と書きます。大きさは普通の赤トンボより一回り大きいです。このトンボは日中はずっと空を飛んでいます。そのため写真に撮るのがかなり困難になります。夜は草木に止まるそうですが見た事はありません。この写真は5年前に10匹位飛んでいるのを見つけ、20枚くらいダメにしてようやく撮れた写真です。このトンボは他のトンボより羽、胴体とも作りが弱くてそっと扱わないと直ぐ弱ってしまいます。重量は0.1g程度しかありません。逆にその為長距離を飛ぶことが出来、毎春東南アジアなどから風に乗って飛んできて日本で卵を産みます。それが1か月程度で成虫になり数を増やしながら日本を北上していきます。ただ寒さに弱く、北上するうちに秋の寒い日には死んでいってしまい、東南アジアに戻る事は出来ません。大きな群れを作り、やがてすべて死んでいく可哀相なトンボです。人類はこの轍を踏まないように考え行動していく必要がありますね。
2024年8月25日 記 カメラ SONY RX10Ⅳ
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