タイの危険な昆虫

タイの日常生活で危険な昆虫を紹介します。タイなど南国に旅行に出かける方は参考にしてください。

下の写真…樹上に巣を作る赤アリです。主にマンゴーの木の上に、葉っぱを丸めてその中で卵を産み、幼虫を育てます。このアリはタイ語でモットファイデーンと呼ばれ、12㎜位の大きなアリです。このアリは攻撃的で、近づくとカマキリの様に立ち上がって攻撃態勢に移ります。噛まれるとヂクーンと強烈な痛みが襲いますが、その後はあまり腫れもなく一過性の痛みで終わります。でも人によってはかなり腫れる人もいます。

でもタイ人の皆さんはこのアリが大好きです。何故ならこのアリの巣の中の卵、幼虫、蛹を料理して美味しいと言って食べてしまいます。料理方法は卵焼きやスープの中に入れるのが定番のようです。私の在タイ中は試食する機会はありませんでした。クリーミーな味のようですが、小さいため強く印象に残る味ではないようです。

下の写真…上の写真の一部をトリミングしてあります。このアリは主にゴルフ場で遭遇します。草むらに20~30匹群れている所があり、ボールを探して知らずに踏み込むと、あっという間にズボンの下に入り込み、ヂクーンと噛まれます。皮膚の弱い股付近まで登ってきます。ある人など慌ててズボンを脱いでアリを振り払ったほどのパニックに陥ります。先にも書きましたが、このアリは12㎜位の大きさがありますが、同じ赤アリでも2㎜位の小さなアリがいてもっと恐ろしい目に合います。

この小さな赤アリはタイ語でモットデーンといい、噛まれても少しチクッとするだけで、あれ?何かに噛まれたかな?という位です。ところが時間が経つにつれてかゆみが我慢できないくらいひどくなり、大きく腫れてきます。ひどい人は一週間くらいイタかゆみに悩まされます。このアリは何処にでもいて、行列で家の中に入って来ます。

ある時タイの暑苦しい夜にやっと眠りについたとき、首がチクッとするではありませんか。案の定この小さい赤アリがベッドの上にたくさんいました。慌てて起きてベッドに目を近づけて一匹一匹手でつぶしていきます。その駆除に一時間ほど費やしてしまい、すっかり目が覚めてしまいました。このアリの駆除はアリの巣ころりを使うと巣ごと退治できました。ただ毒餌の粒が2㎜のアリにしては大きすぎて運べないので、あらかじめ砕いて0.5㎜位の大きさにしてアリさんに食べていただきました。でも巣は一つばかりではないのでやっつけてもやっつけても出て来ます。最後は人間が根負けします。

下の写真…このアリが実は最も恐ろしいようです。ゴルフ場でキャディーさんは大きい赤アリには割と平気です。ところがある時下の写真のように見慣れないアリが行列を作っていました。私が、あれ?このアリは何?と近づいたところ、キャディーさんが慌てて私を引き戻すではありませんか。「アンタライ マーク!」(意味:とても危険)と言ってキャディーさんもありの行列から遠ざかりました。このアリに接触すると火ぶくれのようにひどい状態になるようです。危なかった!

下の写真…皆さん良く知っているサソリです。でも実物を見た人は意外と少ないと思います。家の入口の駐車場にいました。お尻を上げて威嚇しています。普通見るサソリより腹部が太いのが特徴です。名前は分かりません。危ないのでこの写真を撮った後昇天して頂きました。タイの田舎の野原の中にある団地なのでこんな虫も出るのでしょう。

サソリどころか毒蛇のグリーンスネークも3回ほど家の中に侵入してきました。ある時は入口の緑のカーテン付近にいて、仕事から帰ってきて戸を開けた所、何か脛にぶつかるではありませんか。よく見るとグリーンスネークです。慌ててハエ叩きで強く2~3回たたいて動きを止め、外の道路に叩きつけてこれもご昇天願いました。

また別の時はグリーンスネークが体重計に入っていて、首だけ出していました。え?と思いましたがやっつける手立てがありません。その時ふと電子レンジが目に入りました。よし!とグリーンスネーク入りの体重計を電子レンジに入れてスイッチオン!電子レンジの中では、体重計が金属で出来ているため、バチバチと火花を散らしました。10秒くらいだったかな? レンジを止めて体重計を取り出して蓋を開けました。蛇さんはアコーデオン状態になって昇天していました。かわいそーだけどごめんねでした。

下の写真…これはゴルフ場で遭遇したサソリです。キャディーさんが突然ワッ!といって飛び上がるので下を見たらこのサソリがいました。上の写真のサソリとは種類が違います。尾部は細く毒針を刺しやすいようになっています。これも他の人たちも歩くのでごめんねをさせてもらいました。

以上ですが、タイでは他にも危険な生物はたくさんいます。そして細菌やウイルスも毒性が半端ではないものもあります。タイなどの南国に駐在する方、旅行に行く方は日本にいるとき以上に色々に気を配ることが大切かと思います。

2018年8月10日 記  カメラ 富士F FinePix F50fd , CANON SX260HS , SX50HS , SX60HS

前の昆虫の記事 タイのその他のトンボ

次の昆虫の記事 タイの蝶1

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。