雪の西山神社と雪の芸術

この2~3か月体調が悪いため外出がままならず、ブログが滞っている事をお詫びいたします。そのうちお話しできる機会も出てくると思います。

さて今回の1月下旬の寒波による雪で2度目の積雪です。伊那谷は太平洋と日本海の間にありますので大雪は降りません。寒さは意外とあり、我家の今回の寒波の最低気温はー12度ほどあり、その日の最高気温はー6度。備え付けの石油ストーブでは間に合わないので、補助暖房で練炭を使って暖をとりました。

さて、雪と言っても今回は少なく6~7cmの積雪です。次の日は雪が止み山の中は静かな世界に変わっています。防寒対策をしっかりして山の上にある西山神社(通称 第六天)に散歩に出掛けました。足元はアイゼンを付ける程ではないのでスパイク付きの長靴です。問題は頭です。寒さにはフード付きのジャケットがいいのですが、意外と頭の向きにフードが追随せず横方向の視界を妨げます。真っ直ぐ前だけを見て歩くならそれでもOKなのですが、左右の景色を充分に確認できません。そこでハット型の帽子にしました。なぜハットなのかは雪が降った直後は風が吹くと木に積もった雪が舞い落ちてきます。その冷たい雪が首元に入らないようにするためです。

下の写真… 先ずは谷川に沿って歩いて行きます。陽は当たっていますが気温はー6~7どくらいです。画面をよく見ると木に積もった雪が落ちているのが分かります。

下の写真… 松の木に雪がへばりついています。

下の写真… 小さな堰堤があり倒れた木に飛沫が飛んで凍り付いています。堰堤の壁も雪化粧を施しています。

下の写真… この写真は正月初めで、年末寒波で氷のつららが大きく成長していました。この後暖かい日が続いたためこの氷は全部溶けてしまいました。こういう氷を見ると意外と綺麗で芸術性を感じます。

下の写真… ちょっとした広場に出て、そこはススキの株がそこかしこに生えています。ススキの穂はもう既にありませんが、着いた雪が秋の穂を感じさせます。そこで駄句を一句。

雪綿毛 まといて実り 枯ススキ

下の写真… 広場の端に桜の木が、花は咲いていませんが、枝を白化粧して優雅に立っています。

下の写真… 神社に近づいてきました。道は誰の足跡もありませんし、森はシンとして静まり返っています。

下の写真… 神社に上がる木段です。140段くらいあり、なおかつ段の高さは一定ではありません。20cmの高さの段もあれば60cmくらいの段もあります。しかも上部の斜度は40度はあります。速さにも寄りますが休まず登り切るのは大変です。なお上の方は風で木に積もった雪が舞っていて霞んでいます。厳かな雰囲気がして私は階段に足跡を付けるのを憚り、回り道をして上に向かいます。

 

下の写真… 西山神社に到着です。境内には誰の足跡もありません。狛犬が神様を静かに守っています。お邪魔するよと言って私は中へ入っていきました。

下の写真… 昨年は御柱の年で、こちらでも規模ははるかに小さいけれど御柱を建てました。画面左右の端に見える皮を剥いた木がそれです。

下の写真… 境内に積もった雪に木漏れ日が写っています。ひょっとしたら神様の影かも知れません。

下の写真… 狛犬がジッと伊那谷を見下ろしています。視線の先には甲斐駒ケ岳がある様に見えます。

下の写真… 雪化粧した伊那谷の姿です。

下の写真… 下って来る途中、幼木に雪が被さっていました。幾何学模様のようで妙に気を惹かれて写真を撮ってしまいました。

下の写真… 谷川の下流に出て護岸のブロックに雪がへばりついていました。普段なら気にも留めない風景ですが、雪が着いただけで景色が一変しました。ブロックが一つ一つ浮き出てリズム感ある壁を作っています。人間も群衆だと個がない集団ですが、何かによって個々が浮き出る様な形になれば世の中も楽しくなっていくと思いますが、何かとは何でしょうね。いくつもある様に思いますが、一つは教育ではないのかな? と言っても今の教育をしっかりやれという事ではなく、今の教育をやめたらどうかという事です。此処では深く掘り起こしをしませんが、将来の子供、孫の事を考えて皆様一人一人が考えて頂ければと思います。

2023年1月29日 記  カメラ SONY  RX100M6

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。