鬼面山の登山を終えた後、中央構造線の安康露頭を見学に行ってきました。
下の写真… 車を止めてあった所がこの案内板の下方の現在地というところです。青木川の右岸にみえている露頭まで100mほどです。安康露頭の中央構造線を伸ばしたところを赤の点線で示しました。中央構造線は安康沢の縁を通って地蔵峠へと伸びています。反対の北側はR152号が通る谷沿いを北上して、ゼロ磁場のある分杭峠へと続いています。(ゼロ磁場の山 入野谷山登山)

下の写真… 青木川に着くと対岸に色が変わっている断層の様な赤と黒の縞がありました。この色違いの所が構造線かと思ったのですが、でもこれはちょっと違いました。この写真の右側に2つの地層の接触点がありました。→次の写真参照

下の写真… 写真に構造線の位置を示しました。でもこれは素人の自分が判断した位置で、この位置が本当かどうかは分かりません。何故なら10年くらい前に学者によって特定された位置が消えてしまったのです。その原因は2020年の大雨でこの川が大増水しこの露頭を削ってしまったからです。だから大鹿村にある博物館の写真とは少し違う景色になってしまったのです。大洪水の後はこの写真のように露頭の上に土砂が厚く堆積しています。それだけ高い位置まで増水し、露頭を削ってしまったのです。
中央構造線の成り立ちをざっと説明します。この説明は非常に難しく領家変成帯とか三波川変成帯とか専門用語が飛び交う様になります。それを避けて何とか雑でも説明したいと思います。中央構造線の左の赤い方は日本列島がアジア大陸と繋がっていた時の地層で主に花崗岩質です。黒い所は地下の熱水が上がってきて変色したという事です。そして右の緑っぽい石が見える所は1億年前に太平洋の海底にある玄武岩等が移動してきてぶつかって盛り上がり陸地になった所です。そのように構造線の左右では岩石の質が全く違います。つまり日本列島は中央構造線の南側は太平洋の海底の岩石で出来ており、北側はアジア大陸の岩石で出来ているという事です。何となく分かって頂けたでしょうか。

下の写真… 地下の熱水が上がってきて花崗岩が黒く変色した部分です。熱水は色々な成分が溶け込んでいて、それによって岩石が化学反応して黒色になったのでしょう。もし熱水に金が溶けていれば金鉱床になっていたかもしれません。まー、おとぎ話ですが。

下の写真… 南から北に流れる青木川の上流(南)から撮った写真です。右が露頭ですが左の河原にも赤い岩石が見えている事で構造線が川の左に伸びている事が分かります。河原には赤い石や緑の石が転がっており、構造線の左右の地層の石と分かります。赤い石は変色した花崗岩で、緑の石は海底にある玄武岩が変成を受けた緑色岩です。

下の写真… 露頭から川を渡って左岸に伸びた構造線の一部です。この後この上流にある支流の安康沢沿いに続いていきます。そして地蔵峠を通って伸びています。

下の写真… 安康露頭よりずっと下流、青木川が小渋川と合流する地点の西側の山崩れ(大西山・崩落跡)です。よく見ると上の方は赤い地層、下は緑っぽい色をしています。何か安康露頭に似た感じがしますが如何なんでしょうね。

2022年10月18日 記 カメラ SONY RX10Ⅳ
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