このところ残念な事に登山や旅行に出かける事が難しくなってしまいました。それで6年ほど前の沖縄旅行の写真を載せたいと思います。
下の写真… 羽田空港です。こういう大きな機体を間近に見ると、離陸する時の上昇する感覚を思い出し、旅行への期待が大きく膨らみます。でも私が初めて飛行機に乗る時は、恐ろしくて逃げ出す気持ちを抑えるのに必死でした。変われば変わるものですね。
下の写真… 羽田沖を上向きに加速度を感じながら上がって行きます。機体の大きな振動と乗客の静まり返った様子はいつでもどこでも変わらないですね。
下の写真… 浜名湖上空です。複雑な形をした湖ですが、大昔は入り江だったようです。そして写真では上で見えませんが、すぐ横の天竜川が海に押し出した土砂で入口が塞がれ、今日のような形になったという事です。東名高速道路が写真左側の浜名湖橋を渡って、上下に続いているのが見えます。飛行機が陸地の上を飛んでいる時は目が離せません。地図で見る地形が目の前に展開されるのですから。ここは何処かなとクイズを解くような楽しみがあります。
下の写真… 那覇空港に降りてきました。写真は空港手前にある瀬長島と瀬長ビーチです。左の大きな建物は瀬長島ホテルです。
下の写真2枚… 那覇空港につくと早速熱帯魚のお出迎えです。とても綺麗で、泳いでいるのを見ていると心が癒されます。
下の写真… レンタカーを借りて首里城に向かいます。いくつかある有料駐車場に車を止め、歩いて行きます。最初にお迎えしてくれたのは首里城の大手門と言うべき守礼門です。この門は沖縄戦で焼失して、現在の物は1958年に再建されました。掲げてある扁額には昔と同じ守禮の邦と書かれ、礼を守る国という事です。この言葉は明の第14代皇帝万暦帝の琉球への詔勅に書かれていて、意味は「琉球は中国に臣下の礼を守る属国」だという事です。
そして今、何故か日本の2000円札の顔にこの守礼門が掲げられています。首里城を選ぶなら分かりますが、どうしてこの門を選んだのか?何か意味深な気がしないでもないのですが。 今の日本の様子を見ていると、昔の琉球のような立場に置かれつつある様な気もします。
下の写真… 更に進んで行くと石垣で頑丈に出来た歓会門に突き当たりました。ここが最初に敵を防ぐ門になります。敵が攻めてきても厚い木戸が閉められ、左右の石垣の上から矢を浴びせられます。今回はウエルカムで通してもらいました。この扁額の歓会は中国の使者を歓迎するという意味です。
下の写真… 第一関門を突破しても第二の関門、瑞泉門が上部に控えています。
下の写真… 更に第三の漏刻門を突破します。
下の写真… 更に第四の関門の廣福門を抜けた所で、首里城に入場するのに最大の関門が待ち受けていました。右側に入場券の販売所があり、ここでチケットを買わないと最後の関門の奉神門を突破できないのです。
下の写真… さあ、最後の第五の関門の奉神門です。この大門の左部は2019年10月31日の未明に発生した火事で焼けてしまい、現在は修理復元中です。
下の写真… 今は火事で焼け落ちてもう見る事の出来ない首里城正殿です。火事はこの正殿の左部分から発生し、この正殿の左右にある北殿、南殿も焼け落ちてしまいました。大火災になった原因は、大きな木造建築に対して消火設備が貧弱だった事と、初期消火が素早く出来なかった事です。火災発生の原因について、公式見解は不明としていますが、地元では色々な原因が取りざたされているようです。首里城は何回も火災に会い、今回で5度目の火災だという事です。
この庭は御庭(うなー)と呼ばれています。真ん中の赤い通路を中国の使者は歩いて行ったのでしょう。そしてこの通路の方向は東西方向で、正殿は西向きになっています。中国に顔を向けていたという事でしょうね。
下の写真… 正殿の右側の南殿です。薩摩藩の役人の接待や、日本式の儀式を行う所だったようです。その為かどうかは分かりませんが、この建物は朱が塗られていません。妄想ですがもしかしたら中国の使者に、日本への対応は中国より下であると思わせるためかもしれません。しかし今は焼け落ちてしまいました。
下の写真… 南殿より立派な左側の北殿です。琉球王府の行政施設があり、中国の使者を此処で歓待したりする所でした。琉球は中国と薩摩に心を配らねばならず、苦心している事がうかがえます。
下の写真… 北殿から見た正殿です。琉球の心、または拠り所と言うべきこの立派な正殿が焼けてしまった事は、非常に口惜しい限りです。ただ、正面階段下の二つの石像「大龍柱」だけは黒く煤けても残っていました。
下の写真… 正殿の正面屋根の赤い瓦と龍の置物です。今は影形もありません。ところでこの沖縄赤瓦(琉球赤瓦)ですが、昔は身分格式のある家しか使う事が出来ませんでした。当然今は誰でも使えます。そしてこの瓦の特徴は、釉薬が使われておらず素焼きの瓦だという事です。その為、雨が降ると瓦が水を吸い込み、晴れるとその水が蒸発して瓦の温度が上がるのを防いでくれるそうです。実験ではコンクリートの屋根の部屋より4度ほど上昇を抑えてくれたという事です。暑い沖縄にとっては有難い瓦です。
下の写真… 首里城から見た那覇の町並みです。南国の為なのか、明るく開放的な感じのする町並みです。赤瓦の家もチラホラと見えますね。
下の写真… 旅の1日目が終わり、那覇から20㎞ばかり北の西海岸にある「ホテル日航アリビラ」に入りました。そこから見た東シナ海に沈む夕日で、海と接触した瞬間です。
この後少し遠出して地元の居酒屋に行き、泡盛の残波(比嘉酒造)と島ダコの天ぷらなどで夕飯タイムを過ごしました。残波とタコの天ぷらはとても美味しかったです。
2021年3月23日 記 カメラ CANON G1XM2
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