タイにもカッコウがいました。しかし日本のカッコウと色、大きさが違います。また鳴き声も「カッコー」でなく「ホーワオ」と鳴きます。名前は「オニカッコウ」といいます。日本の「カッコー」は35cm、「オニカッコウ」は44cmくらいでかなり大きい体です。大きいためその表現としてオニ(鬼)を付けたのだと思います。
上の写真、下の写真2枚ともメスの「オニカッコウ」です。色の基調は焦げ茶色で薄茶色の斑点が全体に入っています。「カッコウ」は托卵といって他の鳥の巣に卵を産み、他の鳥に育てさせます。「オニカッコウ」も同じで托卵しますが、体が大きいのでカラスの巣にも托卵するようです。
托卵すれば雛が孵った時の本当の親子の対面はないわけです。すると親子のつながりがなくても、カッコウとしての習性は繋がっていくわけですので、遺伝子の力は凄いなと思います。
ただ托卵するという長所は何でしょうか。親が楽をするというだけの事でしょうか。短所は何なのでしょうか。理解できない習性ですね。
下の写真2枚…オスの「オニカッコウ」です。ちょっと見はカラスそっくりです。ただオスもメスも目が赤いので区別がつきます。
下の写真…日本にいる「カッコウ」です。去年の5月に撮った写真です。目は金目で羽は鳩っぽい感じです。カラスに似ている「オニカッコウ」とは全く違いますね。
2017年5月17日 記 p54
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