桜の春日城址公園

今春は桜の開花が早すぎて、いつ花を見に行ったらいいか戸惑ってしまいました。毎日周りの桜の様子を見ながら、4月2日に伊那の春日城址公園に行ってきました。場所は国道153号沿いの長野オリンパス 伊那事業所の横の信号を西に曲がって、直線距離で約400m先にある河岸段丘の上の先端部分にあります。春日城は戦国時代に作られ、武田信玄が亡くなった後の織田信忠(信長の長男)の攻撃により、1582年に戦に敗れて城は焼失してしまいました。

下の地図… 春日城址の手書きの地図です。城の遺構は堀(空堀)以外は有りません。右の道路から入って三の丸、二の丸、本丸、再度二の丸という順で回りました。汚い字で済みません。Uniの10Bの鉛筆で書いています。若い頃は2Hの鉛筆でキッチリ書いていましたが、少し?年を取ると太く柔らかな書き味の鉛筆に好みが変わってしまいました。

下の写真… 地図の①の地点で矢印の方向、二の丸へ向かう方を撮った写真です。もうこの桜は散り始めていました。

下の写真… 三の丸に入った所にある大きな枝垂桜です。満開で華やかです。

下の写真… 三の丸全体を4m位の高い所から撮りました。このカメラはカシオのFR100といい、レンズ部と表示パネルが分離しています。レンズ部を二段棹の上に付けて高く上げ、手元の表示パネル上で画面を見ながらシャッターを押して写真を撮ります。カシオはカメラの製造から手を引きましたので、もうこのカメラは中古以外手に入りません。話は脇に逸れましたが、この三の丸全体はご覧の通り子供達が遊べる公園になっています。やはり来ているのは親子連れが殆どでした。

下の写真… 地図②の所で崖に大きく張り出した枝に咲く桜です。この桜の構図はお城などの襖絵に良いのではないかと思ってしまう位です。画面奥の山並みは中央アルプスです。

下の写真… 地図②の所で辛夷(コブシ)の花が咲いていました。この時期似た花に白木蓮があります。辛夷の花弁は6枚で花の向きは様々です。白木蓮は花弁は9枚、ほぼ上向きに咲きます。その2点で判別できます。

下の写真… 三の丸橋から見た堀の南西の様子です。

下の写真… 三の丸橋から見た堀の北西の様子です。この向こうの端は最初に撮った写真の場所に出ます。

下の写真… 橋を渡った所で、堀に太枝を伸ばし苔むした老木があり、幹には可憐な桜の花がいっぱい咲いていました。老いたりとも衰えずという事ですね。

下の写真… 二の丸のほぼ全体の風景です。何時もなら奥にある小屋に茶店が出るのですが、残念な事です。人出は例年の1割にも満たないのではないかと思います。ぼんぼりを見ていると華やかさではなく、何故か裏寂しさを感じてしまいます。

下の写真… 二の丸橋を渡って本丸に侵攻いたします。

下の写真… 本丸に入ってピンクの濃い小彼岸桜が艶やかに咲いていました。

下の写真… 地図の③の位置から本丸橋を撮りました。深い堀の様子がよく分かります。斜面に植えられている丸いもこもこした木はツツジです。桜に代わって5月には見頃になると思います

下の写真… 本丸橋からカシオのFR100で撮った風景です。晴れていれば奥に南アルプスの仙丈ケ岳や甲斐駒ケ岳が良く見えます。

下の写真… 本丸橋を渡って二の丸から橋を見た写真です。

下の写真… 地図の④の位置から矢印の方向に伊那の南部の町並みを見た写真です。拡大しないと分かり難いかもしれませんが、左端に伊那市役所の灰色のビルが見えます。真ん中にアピタという商業施設がみえ、その向こう(画面中央部)には天竜川と三峰川(みぶかわ)の合流点が見えます。ご存知の様に天竜川は諏訪湖に端を発しますが、諏訪湖に入る水は八ヶ岳の水なのです。そして三峰川は南アルプスの仙丈ケ岳と塩見岳が源流部となります。よってこの写真の場所は八ヶ岳連峰と南アルプスの邂逅の場所なのです。

下の写真… 最後に地図の⑤の位置から北側の谷向こうを撮った写真です。日本で一番大きなサギ、アオサギがいます。十年くらい前には100羽くらいが営巣していましたが、今はだいぶ少ないような気がします。この位置は天竜川に近い河岸段丘の林の為、営巣し易いのでしょう。しかし天竜川やその支流の魚を食べつくしてしまったので数が激減したと思います。天竜川漁業協同組合でも困っていますが、対策のし様がないのでしょう。放流したアユ、ヤマメ、イワナなどもサギに食べられて、釣り人が来ても釣れず、釣券も売れなくなり、その結果魚の放流量も減って行くという悪循環に陥っています。このままでは自然との共生はかなり難しいと思われる次第です。

2021年4月4日 記  カメラ SONY  RX10Ⅳ、カシオ FR100

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。