真冬の戸倉山登山2

真冬の戸倉山登山1 の続きです。今度は東側を見てみましょう。真っ先に目に入るのは仙丈ケ岳3033mです。写真で見えている所は仙丈ケ岳の西斜面で、ご覧の通り急な崖状になっています。反対の東側は緩やかなカール状の地形で、夏には多くの高山植物のお花畑に変身します。

下の写真…上の写真の仙丈ケ岳の右には、画面左端の北岳3193m(日本第二位の標高)、画面右端には間ノ岳3190m(日本第三位の標高)の大きな山容が見えます。ここの稜線はほぼ3000m以上で、富士山をはじめとして素晴らしい景色が見られる縦走ができます。

下の写真…北岳をアップで撮った写真です。ここは西斜面で、反対の東側には北岳バットレスという南アルプス屈指の岩場があります。

下の写真…これが間ノ岳のアップの写真です。調査によると、頂上には崩れた跡があるという事です。大昔は今より10m以上高くて崩れて今の高さになったという事です。その大昔の当時は富士山は成長している時で、北岳より低かったとの事です。ということは間ノ岳が日本最高峰だったときもあったという事になりますね。間ノ岳などという取って付けた様な控えめな名前ではかわいそうな気がします。

下の写真…戸倉山の西峰からの眺めはこのくらいにして、東峰まで足を延ばします。といっても5分位の歩きです。あれれ?ニット帽をかぶった誰かが先に来ています。変だな? 私以外は誰も登っていないはずだけど?

下の写真…よく見るとお地蔵様でした。いつも一人ぼっちで山を眺めているのですね。頂上は40cm位の積雪のようです。お地蔵様は寒がりのようで、誰かがニット帽を被せてくれたようですね。

下の写真…東峰は当然に東側の南アルプスの眺望が良くなります。左の三角山が甲斐駒ケ岳2967m、右の大きな山体が仙丈ケ岳3033mです。森林も葉が落ちて、山肌が透けて見えます。写真は冬の方が山肌の起伏がはっきり見えて面白く写ります。この山肌の絵を描いてみたいのですが、かなり難しそうな気がします。

下の写真…画面左が南アルプス屈指の難所、鋸岳2685mです。右はお馴染みの甲斐駒ケ岳になります。このツーショットの写真は私の好きな写真です。右は若い頃登ったことのある霊峰、左は低いがもう登ることが出来ない幻の山、このコラボレーションが好きなのです。

下の写真…甲斐駒ケ岳の弩アップの写真です。この西壁は道はなく普通の人では登ることはたぶん不可能で、挑戦した人があるかどうかは分かりません。この向こうの東南壁には摩利支天という岩峰があり、ロッククライミングをする人もいます。画面右半分の真中にその摩利支天の頭がチラッと見えています。

下の写真…これが鋸岳です。夏はただ黒い塊の山ですが、雪が積もるとアルプス様のカッコイイ山に変身です。

下の写真…東峰で見る仙丈ケ岳は西峰で見るより下の裾野まで見え、どっしりとした山体が望めます。ある人はこの山がヒマラヤのアンナプルナに似ていると言って、この山の見える伊那に移り住んだ人もいます。

下の写真…ところで北東に目を転ずると八ヶ岳連峰の赤岳と思われる山も見えます。

下の写真…更に北を見ると八ヶ岳連峰北部の山も見えます。画面左の丸い山は蓼科山2531m、右は北横岳2480mです。

下の写真…東峰の展望を終えてまた西峰に戻ってきました。2時を過ぎて日が傾き始め山の感じが変わって見えます。宝剣岳と千畳敷カールを再度撮ってみました。光線による影が伸び、幽玄な感じになってきました。さて下山しなければなりません。ぼちぼち下ります。14時10分下山開始です。

下の写真…ところでこの日、戸倉山に来る前に駒ケ根市で9時半ごろ千畳敷カールの写真を撮ってきました。先程の写真と違って、鮮やかな写真です。撮る時間によって山はこんなにも表情を変えてしまいます。そこが面白い所でもあります。

下の駐車場には15時25分着で1時間15分かかりました。下山中、なんだか左足が真直ぐ踏めないのです。よく見たら靴底に雪が固まってついていたのが原因でした。そこで時々ストックで雪の塊を落としながら歩きました。今のアイゼンは雪が靴底に付かないようにプラスチックのプレートを付けていますが、昔のアイゼンはそういった配慮はされていませんので、雪の状態によってそういう事も起こります。やはり新品を買った方が良いようですが、財布の底に少しあるだけで今のところ買えそうにありません。  (^_^;)

2018年4月17日 記  カメラ SONY  RX10Ⅲ

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。