信州 高遠の桜

今年の春は異常に暖かく10日くらい早く桜が咲いてしまいました。読者の皆様の近くにも桜の名所があり、多くの方がお花見を楽しんだと思います。さて信州長野にも桜の名所は多々あります。その中で高遠城址公園の桜の美しさは全国にも知られています。この桜は独特な種類で「タカトオコヒガンザクラ」といい、ピンク色が強くて少し小振りな綺麗な桜です。先日の4月5日にバイクで高遠の桜見物に行って来ました。

下の写真…戦国時代に武田、織田・徳川の戦いに巻き込まれた城の一つに高遠城がありました。この城は南を三峰川、北と西を藤沢川に囲まれ約50~60mの断崖の上にある天然の要塞です。この写真は伊那から行って高遠手前の西側から撮っています。画面中央の桜が水平に咲いている所が高遠城址公園です。画面では見えませんが、城の手前下には藤沢川、右側の下には三峰川が流れています。すぐ後ろの松が所々生えている山は月蔵山1192mの尾根です。右上の雪山は仙丈ケ岳3033mの尾根です。

下の写真…まず最初に高遠城址公園を素通りして、後ろの月蔵山の尾根の中腹に登ります。ここからの眺めも中々いいものです。画面中央の桜が高遠城址公園です。その向こうの平地は伊那谷の伊那になります。そして雪を被った山脈は中央アルプスです。

下の写真…高遠城址公園の全景です。右の赤い建物は高遠城ではありません。高遠閣といいます。本物の城は明治6年の廃城令により取り壊されてしまいました。昭和初期になって有志によってこの高遠閣は建設されました。今は大型近代和風建築として国登録有形文化財になっています。

下の写真…桜と雪の山脈の壮大な眺めをご覧ください。白い雲の菩薩様も裾をなびかせてこの景色をご覧になっていますよ。

下の写真…山から下りてきて高遠城址公園に行きます。この屋根の赤い建物が先程説明した高遠閣です。桜はほぼ満開に咲いています。風も弱く穏やかな日です。

下の写真…屋台はこの一角に集められて、観光客の憩いの場所になっています。高遠饅頭、おやき、イカ焼き、焼きそば、各種串焼きなどの屋台がそろっています。私はクルミ味噌のおやきを買って食べました。冗談抜きに本当に美味しかったです。

下の写真…ここは元は城なのでお濠(空堀)もあります。そのため橋もあり景色に変化があって見飽きません。

お濠の下から見上げて撮った写真です。左下の柵に見えるのは橋の欄干です。

下の写真…この公園の特徴の一つに、桜の合間に中央アルプスが望める事です。でも南アルプスは残念ながら見えません。

下の写真…これが「タカトウコヒガンザクラ」のアップの写真です。ピンク色がとても濃く美しい桜ですね。

下の写真3枚…高遠城址公園の桜を満喫し、帰りに伊那市笠原の「六道の堤」に寄りました。ここはため池で、昔は冬は厚い氷が張りスケートが出来ました。六道リンクといって小学生の頃何回か来てスケートしたことを覚えています。あの頃のスケートは「下駄スケート」といって、下駄の歯を取った下駄に鉄のブレードを取り付けたものでした。それを真田紐(幅20㎜くらいの平たい紐)で足に巻き付けて固定します。これは痛いくらいに巻き付けないと直ぐ緩んでひっくり返ってしまいました。今でもこの懐かしい下駄スケートは保存してあります。

この六道の堤は知る人ぞ知る桜の名所です。でも規模は小さくて屋台、トイレなどはありません。そして見物には人ばかりでなく、カモや川鵜まで来ています。

下の写真…ここからは堤の土手の桜の上に南アルプス仙丈ケ岳3033mが大きく見えます。

如何でしたか。信州の桜を満喫して頂けたでしょうか。

2018年4月11日 記  カメラ SONY  RX10Ⅳ

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。