「西山静山」の記事

地龍の剣56

   大陰謀の巻3 二日後の昼過ぎ、鬼の勇五郎に奈須屋から知らせが来た。丁度その時勇五郎は、奉行所から命ぜられ…

地龍の剣55

   大陰謀の巻2 女将にそっと挨拶して玄関に出ると、御前様らしき初老の侍と御付きの侍二人が、堀端に向かって歩…

地龍の剣54

   偽小判探索の巻3 「さて藤野屋は如何するかだが、一味の首領たちが何時集まるか分かれば次の手立てがあるのだ…

地龍の剣53

   偽小判探索の巻2 その日の夜までに情報が二つも入ってきた。一つは浅草橋近くの横山町の煮売り宿奈須屋からだ…

地龍の剣52

   偽小判探索の巻1 吉原で行われていた小判鑑定が思いの外早く六日で終わった。結果は三枚の偽小判が出てきたの…

地龍の剣51

   偽小判現るの巻3 翌日の午後、吉原の西田屋に龍之進が小判師の藤次を伴って姿を見せた。庄司甚右衛門に小判の…

地龍の剣50

   偽小判現るの巻2 しばらくして小判師の藤次が現れた。四十くらいの精悍な男で、小判を受け取ると外観はチラッ…

地龍の剣49

   偽小判現るの巻1 ところで話は戻るが、辰巳屋の押し込み強盗があった翌日の朝の事だ。千住大橋近くの本木村の…

地龍の剣48

   押し込み強盗の巻4 南町奉行所に帰った定廻同心の山岸左門は、奉行の島田利正に辰巳屋の押し込み強盗の件を報…

地龍の剣47

   押し込み強盗の巻3 中は広い土間があり、十数人の男が働いていた。炉があり、その上には金を融かす坩堝(るつ…