今日は魚料理を紹介します。タイ人は魚料理が大好きです。川、海どちらの魚でもよく食べます。料理に出てくる魚は30㎝くらいで、丸ごと1匹です。この写真の料理は「プラーカポンヌンシーユ」です。プラーは魚のことでカポンはスズキです。ヌンは蒸すことを意味し、シーユは醤油がなまった言葉で醤油味ベースを意味します。
タレの味はしょっぱくない醤油味に甘辛みがついて美味しく、身をほぐしてタレに絡ませていただきます。この1匹をだいたい2人でたべてしまいます。価格は150B~200Bくらいで、普通のタイ人の1日の日当が300~350Bですので、かなりのご馳走です。だから普段食べませんが、タイ人が日本人と一緒に食事に行くときは必ずこれを注文します。まあそこがかわいいところですが。
下の写真は蒸し魚にするのではなく、油で揚げたものです。これは身をほぐす必要がなく気軽に食べれます。タレは少し酸っぱく辛みが強いですね。そしてパクチーが付いているので時々食べて口の中をさっぱりさせます。上の蒸し魚と比べると、こちらの揚げ魚を注文する方は少ないです。
ところでタイの川は魚がたくさん泳いでいて、釣りも盛んです。橋の上や川岸から、リール竿で釣っています。餌で釣る人もルアーで釣る人もいます。下は川の写真です。プラチンブリ川といってタイで2~3番目くらいに大きい川で、その上流部です。川を見ていると時々魚のライズ(魚が水面に飛び上がること)が見られます。大きいものは50cmくらいありそうでした。
下の写真はこの川でちょっと餌をバラバラと投げ入れているとこういう状態になります。養魚場と同じ状態です。決して生け簀の中ではありません。
下の写真はアップで撮ったものです。20~30㎝はあります。ハッキリわかりませんが「ティラピア」という魚ではないかと思います。「ピラニア」ではありません。第2次大戦後、タイは食糧難だったようです。あるとき日本の皇太子(現天皇)がタイを訪問した時それを知り、去年10月に亡くなったプミポン国王にこの魚の養殖を提案したそうです。そしてその魚をプミポン国王に送り、国王はタイ全土でその養殖を推奨し、食糧難を解消できたということです。
下の写真はこの川の川岸で泳いでいた魚です。たまに他の魚に追いかけられていました。のんびりと泳いでいるように見えますが、実際は息抜きも出来ずに大変ですね。
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