タイで生えていたオシベの長い花を2点ご紹介します。ただあまり見かけない花で、名前は分かりません。ある年の6月の下旬の休日に朝早くゴルフに行きました。1ホール目を終え2ホールに向かう土手下に白い箒のような花が見えるではありませんか。白いと言っても朝日を浴びて金色に輝いています。「エ? これ何????」 キャディーさんに聞いても分からないというだけです。よく見てみると花びらがありません。このたくさんのひょろ長いオシベを包んでいた緑のさやが下で丸まっているだけです。
下の写真…オシベがあるならメシベは何処にあるのかなと拡大して見ました。真ん中付近に少しだけ太い柱で、頂に花びらみたいな小さな皿のようなものがあります。これが多分メシベなのでしょう。
下の写真…それからはゴルフに来るたびに花があった土手を見ていました。そしたら次の年の3月にありました!見事に開いています。虫はこの花には集まっていません。そして花の存在を示す花びらもないことから、この花の受粉は風に乗って行われるのでしょうか。いわゆる虫媒花ではなく風媒花なのでしょうね。でもどんな実がなるか観察しておけばよかったのにと今は悔やまれます。
下の写真…上の写真を撮ったゴルフの帰りに、「キンイロコウヨウジャク」の巣作りを観察しに行きました。その時に「ア! ここにもオシベの長い花がある!」といって撮ってきた写真です。この花もよく分からない花です。メシベが見当たりません。開いたばかりは白と黄色い花びらが2枚づつありますが、そのうちの黄色い花びらが立ち上がって紫色になっています。画面左端には開きかけの丸い蕾がいくつかあり、アリさんが集まっています。甘い蜜があるのでしょうか。でも受粉の役に立たない様な気がします。この花を見たのはこの時の一回だけでした。
2018年7月19日 記 カメラ CANON SX50HS, SX60HS
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