タイの水鳥2 シロスキハシコウ

久々に水鳥で大型の部類です。名前は「シロスキハシコウ」ですが意味が分からないですね。漢字で書くと「白隙嘴鸛」です。この漢字から白い鳥で、嘴(くちばし)に隙間がある鸛(コウノトリ)ということです。体長は80cmです。池の土手で一休みしているところですかね?

ゴルフ場に大きな池がありますので、何種類かの水鳥が毎日訪れます。下の写真は「シロスキハシコウ」が、水中の泥の中にいるタニシや泥貝を取っているところです。ここは1番ロングホールと7番ロングホールに挟まれた池です。普段は左の大石は水中の中で見えません。また土手の草の位置からも判る様に、普段の水面は草の生え際付近まであります。

この写真は2014年6月初で、この年は雨期が始まるのが遅く、干ばつ被害が各地で出ていました。この池も干上がる寸前です。鳥の足がもう池の底に着いているのが分かります。鳥たちも他のエサ場が干上がり、最後の頼みの綱のこの池に来たのでしょう。

なお後日談ですが、その後雨が降って池は水をためていきましたが、魚の姿がほとんど見られなくなったのです。普段は水鳥は岸辺近くの魚を取っています。この時は池中どこでも捕獲可能になったので、水鳥たちは魚をほとんど食べてしまったのだと思います。そして次の年はカワセミ類が来るのが少なくなってしまいました。まーエサがなければ来ませんよね。またトンボまで少なくなりました。自然の連鎖は深いですね。

下の写真はその年の8月です。やっと草の位置まで水が上がってきました。「シロスキハシコウ」もホットしたのではないでしょうか。それともエサが少ないと焦っているのでしょうか?じっと水面を見ています。でもよく見ると水面に輪が出来ていますので、小魚か何かいるのでしょうね。

下の2つの写真は2013年11月の写真です。ゴルフ場の上をこの「シロスキハシコウ」の大群が輪を作りながら舞っています。2つ目の写真で50羽余が舞っています。実際はこの2倍以上がいましたので、100羽以上の大型の鳥がいたと思います。タイの自然は豊ですね。更に遡ること10年くらい前に、バンコク近くの広大な水田が広がる地帯で、400~500羽くらいのこの鳥が大空を舞っていたのを覚えています。それは見事なものでした。

2017年2月23日 記

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。