救出の巻6 一方、玄関前の山岸はもう一人の浪人に梃摺って(てこずって)いた。五十近い歳の浪人であったが重…
「西山静山」の記事
地龍の剣37
救出の巻5 急遽二人は部屋の外の庭で立合う事になった。山岸左門は奉行所内では一番の腕利きだった。定廻同心…
地龍の剣36
救出の巻4 次の日の早朝、龍之進と弥助は舟で向島に向かった。日本橋水運の船頭の仙蔵は水神組の舟が接岸した…
地龍の剣35
救出の巻3 大晦日の七日前の朝、吉原の甚右衛門から使いが来た。例の件で分かった事があるから、直ぐ来て欲し…
地龍の剣34
救出の巻2 帰りの漕ぎ手は佐吉だ。お種婆さんのおにぎりを頬張りながら下って行く。三人とも川の東岸を見てい…
地龍の剣33
人攫いの巻3 さちは更に突っ込んできた。 「兄上、手紙だけではダメですよ。何か一緒に送った方が良いわ。そ…
地龍の剣32
人攫いの巻2 「お侍様、娘を助けてくれてありがとうございました。お礼の言いようもありません。」 粗末な野…
地龍の剣31
お蘭との再会の巻4 長次とお蘭が町耳目になって五日ほど後、父清之進は日本橋水運の徳次郎を呼ぶように龍之進…
地龍の剣30
お蘭との再会の巻3 次の日、龍之進は髪結床長治に出向いた。お客はちょうど居らず、龍之進は長次とお蘭に話を…
地龍の剣29
お蘭との再会の巻2 「お侍さん、先程は見事な腕前、感服いたしました。手前は水運を生業にしている日本橋水運…