長く寒い冬に耐え抜き、温かい日差しに包まれて開く花々の美しさはハッとさせられることがあります。
下の写真… チオノドクサ ヒヤシンス科 原産地 トルコから地中海沿岸地方。春の日差しを浴びたチオノドクサを後ろから撮っています。葉っぱの緑が柔らかそうに輝いています。
下の写真… 木漏れ日のスポットライトを浴びたチオノドクサです。春の舞台の主役と言ったところでしょうか。
下の写真… バイカカラマツ(梅花落葉松)千重咲き キンポウゲ科 北米原産。これも木漏れ日のスポットライトを浴びて舞台で踊る華やかなダンサーさん達と言った趣があります。ストラヴィンスキーのバレイ音楽「春の祭典」の一場面を演出しているようです。
下の写真… ハナモモ(花桃) バラ科 原産地中国。昼間はそれなりに綺麗なのですが、この時は夕暮れの残光に照らされて更に美しく輝きました。周りの舞台は光が去り、ハナモモの花穂のみに赤い夕日が当たり浮かびあがっています。まるで燃え盛る炎の木になり、強く印象付けられた一瞬でした。
下の写真… ビオラ スミレ科 原産地北米/ヨーロッパ。ビオラとはスミレのラテン語名で「紫色」という意味です。これも消えゆく残光の中で撮ったものです。花の妖精という言葉がぴったりですね。
下の写真… ツルハナシノブ(蔓花忍) ハナシノブ科 原産地北米。この花は名の通り蔓を出して増えていき生命力があります。しかし姿かたちはか弱そうで花は楚々とした風情があります。この花には意外と心を惹かれるものがあります。
下の写真… ツバメオモト(燕万年青) ユリ科 山野草希少種。この花は滅多に見られません。何十年も野山を駆け巡ってきましたが二度しか出合っていません。深山幽谷に相応しい清楚な花です。その雰囲気を出すためにあえて光は使わず、曇った日に撮りました。名前ですがツバメの意味は諸説あってはっきり分かりません。オモトは葉がオモトに似ている事からのようです。しかしオモトの葉は光沢があって硬い感じですが、このツバメオモトの葉は緑深くて厚く柔らかい葉です。食毒は分かりませんが食べたくなるような気がしてしまいます。
下の写真… ニワザクラ(庭桜) バラ科 原産地中国。画面左に咲いているのがニワザクラです。これは低木で樹高は1mくらいしかなりません。中央の花はチューリップです。直ぐ近くは林で午後の光が届きにくくなり、ここだけはまだ光が粘って当たっていてこの花のコラボを一層引き立てています。
如何でしたでしょうか。今回の写真は花はもちろんですが光に焦点を当てて撮ったものです。もっとも昔の白黒フィルムの時代は光の当て方に気を使ったものですが、今は色があるためそれにはあまり気を使わないようになってしまいました。写真は光があってこそ成立する物だという事を再認識した次第です。
2023年4月25日 記 カメラ Panasonic GF10W
追記 今回は初めてPanasonicのカメラを使用しました。受光素子の面積はSONYのRX10M4より約1.9倍ほどあり、レンズは交換できます。使う時は少々めんどくさいのですが、超広角も使えるので写真は面白くなってきます。今回の写真のレンズはライカの望遠レンズ(50~200mm)を使用しました。撮った感想は絵に奥行きが感ぜられそして艶のようなものが出てるような気がします。もっともこれは私の感覚的なものでデーターには出て来ないと思います。
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