7月のある日林道を散歩していた時、恐ろしい光景を目にしました。
下の写真ー 最初は「アレ、木が折れているな。大風でも吹いたのかな?」と思った瞬間に「ア、ツルにやられたんだな。」と分かりました。木にツルが食い込んでいます。
下の写真ー ツルが食い込んだ様子が良く分かります。木は直径25cmほど、ツルは直径3~4cmほどでツルの太さの半分ほどが木に埋まっています。ツルは木を締め上げた様に見えますが、実際はもっと何年も前に細い木に細いツルが絡まり始めます。そして年数が立つと木もツルも成長して太って行きます。そのため絡みついた所はツルの為に成長ができず、見た目は凹んだようになっていきます。木の皮のすぐ下は水分と栄養分を運ぶ維管束という管がありますが、仕舞いにはその管が圧迫されて木全体に栄養が運ばれなくなって弱っていき枯れ死します。
下の写真ー 弱った木に強風は大敵です。そして木にかかる力は細い部分により集中してかかります。そこでこのような折れ方をしたと思います。木ばかりでなくツルも切れて生命を絶たれています。なんでツルは自滅する方法で木に絡むのでしょう? 進化の方向が間違っているのではないかと思うこの頃です。人の世にもツルの様なお方がいるような気もします。
私は山や林に行くときは鎌をなるべく持って行くようにしています。そしてツルが木に絡んでいるのを見た時ツルの根の方を鎌で切り、ツルを持ってこの締め付けを解くように木の周りを2~3周廻ります。上手くするとそこで引っ張るとツルが木から離れます。山は昔ほど人の手が入っていないのでツルが絡んでいる木をよく見かけます。秋になれば皆様もキノコ取りに出掛けるのではないでしょうか。その時ツルを見かけたならツルを切って木を助けて頂くと木も喜ぶことと思います。
2024年8月31日 記 カメラ SONY WX350
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