ランの花の中で藤のように咲くランがあります。藤の様なと言っても花の色は紫ではありませんが、写真のように白に薄紫が入っています。このランの名前は「リンコスティリス」といいます。木に着生した株から、いくつもの花の房が50~60cm垂れ下がっているのは見事です。この写真はいつものタイの軍隊のゴルフ場に咲いていたものです。栽培して大切に育てたものは、房の長さが1m以上になるものもあるようです。
房の下の所に赤っぽい丸いものがありますが、これから咲く蕾です。熱帯原生林の中でこの花が咲いていたら、その美しさにハッと驚くことでしょうね。原生林の中では驚く前に、人はトラや大蛇に食べられてしまいますが。
英語名ではフォックステール オーキッドといいます。フォックステールの意味は狐のシッポで、オーキッドはランのことです。つまり狐のシッポに似たランという事ですが、正にそのような感じですね。私が名付けるとしたら「藤ラン」という名前を付けますが、如何でしょう。
下の写真…このランには時々「クマバチ」の仲間が蜜を吸いに訪れます。面白いのはこの写真では、クマバチの頭に何かの花の花粉の葯みたいなのを付けている事です。こんな事をするのでしょうか。日本の藤は胸部が黄色の毛の生えた「キムネクマバチ」がたくさん飛んできます。クマバチは体が大きく羽音も大きいので、危険な昆虫のような気がしますが、実際はおとなしいハチでよほどのことをしない限り刺しません。身の回りを飛んでいても、静かにしていれば刺されることはまずありません。
2018年8月13日 記 カメラ CANON SX50HS, SX60HS
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