ホップとビールの味見

3年前にビールをもっと美味しく飲みたいと追いホップを思い付きました。知っている人はとても美味しい飲み方だと言いますが、ホップは流通市場にはなく自分で栽培する必要があります。種を手に入れるのも難しく、ネットで散々検索して漸く少しばかり手に入れました。それが3年前の4月でした。カリプソとマウントレイナーという2種類の種を買い、芽出しの為に一カ月程冷蔵庫に入れて冬を感じてもらい鉢に種を蒔きました。何とか芽が出ますが目が出る時期が遅かったので3m位しかツルは伸びませんでした。

2年目は4月に芽が出て6mほどツルが伸びましたが花は咲きません。11月に鉢から地植えに切り替えました。そして今年4月1日に芽が出て松の木に立て掛けた竹にツルはどんどん伸びてきました。花は9月頃だと思っていて観察しておらず、8月25日にふと見ると花が咲いているではありませんか。この花を毬花(きゅうか)と言います。

下の写真… 所で花と言いましたがこれは花ではありません。花が咲いた後に苞(ほう)が成長したものです。よって花はとっくに咲いた後です。そして花はもっと小さく更に色が付いてなくて緑の為、知らないと気付きません。私もそうでした。

下の写真… ホップは雌雄別の2種のツルがあります。上の写真は雌花のツルです。そしてこの下の写真では毬花の他に小さな花が咲いていますがこれは雄花です。どちらのツルかは咲いてみないと分かりません。ビールの原料に使うホップの毬花は受精してない雌花を使うという事です。私の場合は3年目にしてようやく雌花と雄花の区別がつき、この後雄花のツルを撤去する予定です。

追加 下の写真… 8月29日に見るとホップの雌花が咲いていました。先の広がった箒の様ですがこれがメシベの様です。上の写真の雄花とは様子がだいぶ違いますね。

下の写真… 毬花をカットしてみました。苞の付根に黄色の粒々がたくさんついています。これがルプリンといい、ビールの苦みと香りの元になるものです。

下の写真… さあ、ビールにこのホップを加えるとどんな味になるでしょうか。試飲のため、アサヒの0.5%の微アルコールを選びました。このビールは普通のビールからアルコールを抜くだけですからビールの味わいはほとんど変わりません。そしてアルコールがわずかのためアルコールの影響が少なく、追いホップの影響が分かり易いと判断しました。ホップは半割のものを4つ入れました。

下の写真… ビールを注ぐとホップのある方は泡が沢山出ます。

下の写真… ビールを入れて3分ほど経った時の写真です。ホップの方は泡が盛大に出たせいかコップの壁面に泡が着きません。この後、一杯にビールを継ぎ足して飲んでみました。結論は味は良くなりました。

① 少しコクが出て、まろやかな味になった。② 風味が爽やかな感じになった。

上手く表現できませんが、確かに良い手応えを感じました。皆さんにも試してくださいと言いたいところですが、ホップが手に入り難いのが残念な所です。ただネットを徘徊していくとホップ自体を販売している所もあるようです。

下の写真… 8分ばかりビールに漬けた所でホップを取り出して写真を撮りました。黄色い粒々のルプリンは溶けてなくなっています。この後、お茶にもホップを入れてみました。苦みが増すかと思いましたがお茶の渋みがまろやかになりました。もっとホップが出来れば色々と試してみたいと思っています。

2022年8月26日 記  カメラ SONY  RX100M6

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。