沖縄旅行 万座毛 残波岬

5月は最新の記事を載せていた為、沖縄旅行の最終回が遅れてしまいました。

さて古宇利大橋を後にして沖縄本島の西海岸を南下します。

下の写真… ここは万座毛(まんざもう)という所です。沖縄ほぼ中央部の西海岸です。象の形をした岩が東シナ海に突き出ています。この場所一帯は岩場にも限らず、草原地帯になっていて、琉球王がここは万人が座れる草原(毛)だと言ったことが、万座毛の地名になったという事です。ですが太平洋戦争の時、ここは悲劇の場所になりました。米軍の上陸を恐れた村人がここから海へ飛び降りて、自ら命を絶ってしまったのです。戦争は人々の心から理性を奪ってしまいます。若い兵隊さんもかわいそうに無謀な作戦や特攻隊で亡くなっていきました。今の日本人は戦争を経験した人はほとんど少なくなってしまいましたが、それだからこそ戦争という物を正しく理解しないと、同じことがまた起きてしまいます。今動いている社会の深層の流れを考えず、目をつぶっていると、気が付いた時は目の前に戦争が来ています。二度起こる事は三度起きます。ただドンパチだけが戦争ではありません。そして何か起こった時には誰も助けてくれません。それはミャンマー等の紛争地域を見れば分かる事です。子や孫も悲惨な状況に巻き込まれていきます。そうなるかならないかは今の大人の重大な責任だと思います。

下の写真… 断崖の下は吸い込まれそうな青い海です。悲しみの海なのです。

下の写真… さて話変わって、万座毛から北を見た風景です。右の砂浜は万座ビーチで、独特の形をした大きな白い建物はANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートです。ここはちょっとした細長い半島でホテルの専用敷地になっています。ここも沖縄での休暇をノンビリ味わうのには良い所かもしれません。

下の写真… 万座毛より南に15㎞ほど南下すると大きな岬があります。残波岬(ざんぱみさき)です。そうです、昨晩も飲んだ泡盛の残波を醸造している比嘉酒造は、この近くにあります。残波岬の灯台は高さ31mで、上に行くには99の階段を登って行きます。

下の写真… 灯台の先の岬の先端は尖った凸凹の岩だらけです。これは海中のサンゴ礁が隆起してできた石灰岩です。そして緑の鮮やかなクサトベラが生えています。この緑があるために、荒涼とした岩場が柔らかな台地に変化しています。ごつごつとした岩とやわらかい緑の対照が素敵ですね。

下の写真… 灯台の北側は急な崖になっています。

下の写真… その崖の全貌です。この写真から見るに、大昔に海底が水平に隆起したような感じです。この下の海底の形は如何なっているのでしょうか。同じように平らな海底なのか、凸凹の海底なのか、興味があります。

下の写真… 一日の散策を終え、ホテル日航アリビラに帰って来ました。東シナ海に沈む夕陽ですが、この日は雲に隠れていました。それでも南国の海に沈む夕陽は格別の美しさがありますね。

下の写真… そして翌日は多摩川河口にある羽田空港に帰って来ました。飛行機はA滑走路に向けて高度を落としていきます。写真は羽田空港隣の川崎浮島です。画面下のピラミッド状の建物は東京湾アクアライン浮島換気所です。その下をアクアラインが東京湾の海底に向けて潜って行きます。そして写真中央部の湾曲した道路部分は首都高速湾岸線の川崎浮島JCTです。この地は首都圏の交通網にとって重要な場所になります。そしてJCTの右上には東京電力 浮島太陽光発電所があります。

飛行機は何事も無く羽田空港に着陸しました。楽しい旅が終わった虚無感と、明るい沖縄から曇ってごちゃごちゃした東京に着いてしまった現実にガックリとした私でした。マー、旅の後はいつもそうなのですが……

2021年6月1日 記  カメラ CANON  G1XM2

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。