タイの蝶2

タイの蝶1 の続きです。

下の写真…一見すると鱗粉が濃く、毒々しい蛾の様な雰囲気の蝶です。「ベニホシイナズマ」の仲間と思われます。ゴルフ場の草地に止まっていましたので撮影が出来ました。勝手にイメージを作ってはいけませんが、これぞ夜の蝶という感じです。しかし、いたのは昼間の草原で場違いのような感じでした。

下の写真…ジャノメ蝶の一種「ルリモンジャノメ」です。ジャノメは止まる時は翅を閉じて止まります。よって翅裏の模様は撮影できるのですが、翅表は撮影できる機会は翅をたまに開く時だけです。捕まえて翅を広げれば撮れるのですが、自然のままで撮るのは非常に難しくなります。

下の写真…ホテルの白い壁に止まっていた蝶です。翅は閉じたままで開いてくれません。ジャノメチョウっぽいのですが翅表が見えないので蛇の目紋があるかどうかは確認できません。

下の写真…タイでは日本よりアゲハチョウはいっぱいいると思っていましたが、実際はあまり見かけませんでした。自分の住んでいた場所では少なかったのかもしれません。この写真の蝶は「ミカドアゲハ」です。ミカドアゲハには赤斑型と黄斑型の2種類あって、この写真の蝶は翅裏に赤い紋がある赤斑型になります。

写真を撮ったこの場所はゴルフ場です。乾季も終わりの頃なので草は少なく、土の部分が大半を占めています。よってこの時期のゴルフは草に浮いたボールでなく、地面に乗ったボールを打つことになるので格段に難しくなります。もっともそれは田舎のゴルフ場の事で、プレー費の高い整備されたゴルフ場では毎日水を撒いて芝を維持しています。

下の写真…この綺麗な蝶は「スジグロカバマダラ」といいます。綺麗なものには毒があるとも言いますが、この蝶は正に毒があり、その余裕でゆっくり飛翔するようです。

下の写真…このみすぼらしい蝶は「リュウキュウムラサキ」のなれの果ての姿です。一所懸命ではなく本当に一生懸命に生きてきたので翅はボロボロです。もうすぐ飛べなくなってしまいます。よくぞここまで頑張ってきたものだと思います。

下の写真2枚…人生?を閉じようとしている蝶もあれば、これから羽ばたこうとしている蝶もあります。蛹から生まれ変わったばかりの蝶です。蝶の名前は「アカネキシタカザリシロチョウ」です。生まれたばかりのせいもあるのですが、本当に綺麗な蝶です。これから経験する蜜の美味しさや、天敵に襲われる恐怖も知らず、じっと初飛翔の時を待っています。

この貴重な写真が撮れたのはキャディーさんのおかげです。私が例のゴルフ場で花、鳥、昆虫の写真を撮りまくっているのを、キャディーさん全員が知っているので、私に教えてくれたのです。この蝶が孵化した場所は、実はキャディーさんの野外休憩所でした。普通はそんなところに入り込めないのですが、その時はそこにいたキャディーさん全員が、ここに蝶が孵化しているから入って写真を撮りなさいと入れてくれたのです。こんな美しい写真が撮れて大感激でした。キャディーさんありがとう!

2019年3月11日 記  カメラ CANON  SX50HS, SX60HS

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ABOUTこの記事をかいた人

タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。