クート島旅行3

クート島旅行2 の続きです。

下の写真…河口横の砂州に3日目の朝も静かに波が押し寄せています。朝日が砂州の疎らな木々の間から波打ち際を照らしています。つまり画面の左側から朝日が当たっているという事です。これはこの木々の向こうに川があり、空間が開けていて光が差し込みやすいからです。こういう場所は中々ないと思います。

下の写真…湾の中にヨットが静かに停泊していました。双胴船のヨットです。構造上普通のヨットより揺れは少ないそうです。このクラスだと寝室が4室あり8人は泊まれます。ヨットの値段は5000万円から1億円位ですが、装備により値段は変化します。積む水の量も重要で、それによって航海できる長さが変わってきます。このヨットはSunsailという世界最大のヨットチャーターの会社の物です。

チャーター料は一日ウン十万円です。高いけど自艇を持つより(普通の人は持てませんけど)チャーターの方が使いやすいと思います。でも、このSunsail社は日本では事業を行っていません。チャーター料を出せる人が少ない、また長期の休みが取れないので需要がないと判断しているのでしょう。寂しいことですね。社会に余裕がないと見透かされています。でも皆が一所懸命に働いているのに、だんだん貧しくなっていく国って、何か変だと思いません??

でもSunsail社は東南アジアではヨットチャーターの事業を展開しています。意外と大金持ちが多く、このように利用する人が多いのでしょう。タイに滞在していた時に聞いた話ですが、賭けゴルフで(日本では禁止です)フォルクスワーゲンの高級車を運転手付きで掛けたり、もっとすごいのは自家用クルーザーまで賭けていたという話を聞きました。そのくらい半端でない金持ちがいます。でも逆に貧しい人は大勢います。

下の写真…さてと、金の話はこの海には似つかわしくありません。ただただ青い海が広がっているだけです。俗世間とは無縁の世界です。朝から1日中海を眺めて、散歩して、そして一日の終わりはワインとビールで締めくくるだけです。それ以上でもそれ以下でもない、心に透き通った海が写るだけの日々でした。

下の写真…青い海の中で1艘だけ家族4人を乗せたカヌーが漂っていました。後のお父さんは疲れたのかパドルを抱えて休んでいます。先頭の兄ちゃんは頑張って漕いでいますが、動きがギクシャクしています。弟は怖いのかお母さんに後ろからしがみ付いています。問題のお母さんは何をやっているのでしょうか。日に焼けたらあかんと日焼け止めクリームを塗っています。そして船はお父さんの重さで後ろから沈みかけています……そんなことはありませんよ。四者四様ですが、それぞれの心は青い海で満たされていることでしょう。

下の写真2枚…ホテルのある所より西の海岸で、前に広がる海を左右に分けて撮りました。南国の秘島の真骨頂です。セブンイレブンもファミリーレストランも何もありません。海がすべてです。

下の写真…でも友達はいました。魚さんです。上の写真の水たまりにのんびり泳いでいました。小さな魚で、名前は分かりません。

下の写真…誰かさんが魚を釣っていました。竿を引いたときにしなったのでしょう。まだ釣れていませんでした。釣ったらホテルに買い取ってもらうのでしょうか。昨日食べた魚料理はこういう具合に調達されたかもしれません。船の船外機はヤマハ製ではありません。タイでは何かのエンジンだけ持って来て、こんな具合に船外機を作ってしまいます。そういう事に関してはタイ人はかなり器用です。

下の写真…こちらは漁船で本格的です。流し網か何かで魚を取っているのかな。どんな魚がいて、どのくらいの漁獲量か知りたかったのですが、付近には港がないので諦めました。

下の写真…モーターボートが時折勢いよく走っています。

下の写真…皆さん島巡りが終わって帰ってくるところでしょうか。気持ちよくすっ飛ばしています。

下の写真…海岸の岩にはこんな穴が開いていました。ちょっと気付くことは左の岩の高い所は穴が小さい、右の海に近くて低い所は穴が大きいという事です。岩のくぼみに小石が入って、波で小石がコロコロ動いて岩を削っていくということ事だと思います。

下の写真…すると沖合にヨットが通り過ぎていきます。横から見ると似た様ですが、双胴船でなく、普通のヨットでした。

下の写真…普通のヨットでもいいです。あんなふうに海の懐に抱かれて走ってみたい願望が溢れてきます。これを見ているとアラン・ドロン主演の映画「太陽がいっぱい」を思い出します。友達の富と彼女を手に入れるために殺人をヨットの上で行い、うまくいったのですが、絶頂の頂点に思わぬどんでん返しが待っている。あの物悲しい感じの主題歌の旋律は最高傑作の一つでしょう。

2018年6月10日 記  カメラ  CANON  PowerShot S5IS

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。