タイのオレンジ色の花

今日は久々に花シリーズです。この派手な花を付ける木は「ホウガンボク」といいます。フェニックスというゴルフ場で咲いていました。それまでこんな花にお目にかかったことはなく、「エ? 何? この花は?」といいながら写真に撮りました。3枚目の写真はこの花の実です。「ナール程」と思った方、正解です。実が砲丸そっくりです。それで砲丸木です。英名でも[Cannon Ball Tree]で日本名と同じ意味です。

でもこの木は実は大変意味のある木なのです。平家物語まで出てくる木です。ヒントはタイ名です。「サーラ ランカー」通称「サーラ」です。「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす」 その沙羅双樹の沙羅→サーラの木です。が?本当の沙羅の木でなくタイでは代用の木です。

仏陀の入滅時にその横に白い花を咲かせていた2本の木を沙羅双樹といいます。でもこのインドの沙羅の木はタイの気候では花が咲かないそうです。そこでスリランカの僧がこの木を代用にと持ち込んだそうです。それがタイに広まって「サーラ」となり、スリランカ由来ということで「サーラ ランカー」になったようです。

でもこの仏教に関係する木が、大砲の弾の木というのは皮肉な気もします。タイでもこの下の写真の実を「ルーク プーン ヤイ」といい、ルークは実を、プーン ヤイは大砲のことを意味します。中身は硬い種ばかりで食べられないそうです。そりゃそうですね。大砲の弾は食べられませんよね。それにしても実際に見るとすごい存在感のある花でした。

2017年3月7日 記

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。