下の写真… 5月始めの庭で白い蝶がジッとしていました。遠目でモンシロチョウかと思ったのですが、近寄って見ると全く違う蝶でした。翅が半透明であまり見かけない蝶です。図鑑で調べるとアゲハチョウ科のウスバシロチョウという名前でした。別名ウスバアゲハとも言うそうです。ただ胴体は毛が一杯で、最初は蛾?と思ってしまいました。飛び方はモンシロチョウより優雅です。多分胴体が太くて重いのでモンシロチョウほどの素早さが無いのでしょう。この止まった草はミツバです。これが食草なのかなと思ったのですが、食草はムラサキケマンやエゾエンゴサクのケシ科の植物です。そしてこれらの植物は毒を持っているので、それを食べて育ったこの蝶も毒があるそうです。
下の写真… 5月の終わりころ、山に散歩に行くとまたこの蝶に出会いました。ただ、この蝶はちっとも飛びません。林の地面を歩き回っています。
下の写真… ネットで調べてみると、この蝶のメスは産卵時期は、交尾した後に尾部に受胎嚢というものを持っているそうです。そしてこの写真をよく見ると、5月初めの写真より尾部が何やら大きくなっているというか、長くなっているような気がします。そして産卵は食草の近くに落ちている小枝などに産むそうです。そういえばこの山道には食草のムラサキケマンが比較的目に入る場所でした。という事はこの蝶は産卵場所を探している最中だったのかもしれません。
6月に入ると、この蝶を見かける事は無くなりました。産卵して一生を終えたのでしょうね。ご苦労様でした。また来年会いましょう。
2021年7月2日 記 カメラ SONY RX10Ⅳ
前の昆虫の記事 早春の蝶
コメントを残す