この春 気になった昆虫たち

この頃は五月晴れという言葉が死語になったような天気が続きますね。皆様、如何お過ごしでしょうか。さて春は昆虫の数や種類が少ないですが、気になった昆虫を紹介します。

下の写真1- 4月中旬、庭の草取りをしていた時に見つけた昆虫です。この形からカメムシと分かりましたが何カメムシかは知りませんでした。学研の昆虫図鑑を調べたところ「トホシカメムシ」と分かりました。トホシとは背中に10個の黒い点があることから命名されたようです。そしてこのカメムシはカエデなどの広葉樹がエサになるようです。この時期では作物がまだないのでカメムシの代表の一つであるチャバネアオカメムシはまだ見かけません。

下の写真2- この昆虫はアカスジキンカメムシの幼虫です。増えすぎたイカリ草を抜いていた時にいました。成虫とは違って目立たない(といってもかなり目立ちます)ふりをしています。お尻の白い模様がカエルかネコさんの笑った顔に似ていますね。

下の写真3- これが成虫のアカスジキンカメムシです。ジャガイモの葉に取り付いていました。緑色で本人は目立たないふりをしていますが、キラキラとしてかなり目立ちます。

下の写真3の追加ー 今日、アカスジキンカメムシの色変わりを見つけました。甲羅の前部が青色、後部が緑色をしています。このカメムシもジャガイモの葉に止まっていました。ジャガイモの害虫であるテントウムシを駆除するために(農薬はつかいません。)毎日畑を見廻っていたので見つける事が出来ました。

下の写真4- 石垣にいたシオカラトンボのメスです。このトンボは皆様にかなり馴染みがあると思います。ただこのトンボを発見したのが5月5日で、こんなに早く見かけた事はありません。餌である蚊などはほとんどいなくてひもじい思いをしているのではないかと心配です。

下の写真5- 同じ日に少し横の石にあった横を向いているフタモンアシナガバチの巣です。巣の中には大きな幼虫は見当たりません。働き蜂が出てくるにはまだまだ日にちが掛かりそうです。それまではこの女王蜂が巣の造営やエサ探しを一人でやらなければなりません。このハチの巣は横を向いているので観察がし易く、幼虫の大きくなっていく様子や蛹になった時(白い膜を被る)が分かり易いです。それを参考にして地中に巣を作るクロスズメバチの様子を想像する事が出来ます。

下の写真6- この写真は偶然に撮れたものです。オオホシオナガバチが他の昆虫の幼虫を襲おうとしている所です。アヤメの葉の先に幼虫がいて、直ぐ横の葉にこのオナガバチがいるのを家の前で見つけました。このハチが幼虫を襲うなとピンときて家の中にカメラを取りに行きました。現場に到着するとハチは幼虫に迫り襲わんとしていました。幼虫もそれに気付いてお尻をあげて太い糸を出して防戦の構えです。カメラを近づけてその一瞬を待ち構えましたが、次の瞬間ハチは飛び去り危機は解消されました。原因はカメラが近づいてハチが嫌がったのか、幼虫が防戦の準備をしたためにハチは諦めたのか良く分かりません。自然の切羽詰まった瞬間を撮る事は非常に難しい事を再確認しました。

2024年5月22日 記  カメラ SONY  RX100M6

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。