今日は花ではないのですが、植物ということで「タラの芽」を掲載します。山にタラの芽を取りに行って来ました。山道に入るには車でなく110㏄のバイクで行くのが便利です。どこでも止められるし、展望は180度利きます。タラの芽の発見も容易です。ただ50㏄だと急な山道はパワー不足で苦労します。写真の様なタラの芽が、灌木の上に出ているのが見えるとニヤリとなります。
下の写真…タラの木のある林の様子です。大きい木はカラマツで芽吹きの最中です。下の低い木(灌木)の間からタラの芽は顔を出しています。1本見つけるとたいていその近くに何本かのタラの木がありタラの芽が取れます。
暗い林ではタラの木はありません。写真のように明るい林にタラの木はあります。特に伐採して数年たった林はタラの木の絶好のポイントです。でも何十年かすると木が大きくなり暗い林に代わって、タラの木は絶えてしまいます。
下の写真…採取するのに最高の状態のタラの芽です。太さは親指の1,5倍ほどあります。天ぷらで食べると、太い部分は柔らかいけれどボリッと歯ごたえがあり、さわやかな風味が口の中に広がります。ビール、日本酒のおつまみとして最高ですが、年に5~6回くらいしか食べられないのが難点です。
なお取るとき芽の根元に2番芽が隠れています。上の写真で右の根元に薄褐色のへばりついたように見えるものです。これを傷つけないように芽を折り取るのが大切です。タラの木も、1番芽は遅霜や熊などに食べられることを想定して、2番芽を用意しているのです。
山に行って2番芽が大きくなっていても取らないのが山のマナーです。この2番芽まで取ってしまうとタラの木は枯れてしまい、次年度は取れなくなってしまいます。
上の写真…道端に生えていた「コゴミ」です。鮮やかな緑が早春の山に映えます。この芽が出始めで葉が開いてないものは食用になり美味しいですよ。ワラビやゼンマイの仲間ですが、「コゴミ」は食べるときは灰汁を取らなくて食べれます。
下の写真…収穫したタラの芽です。帰りにももう少し取れました。
下の写真…この場所は標高1400~1500mで、一部の木には「サルオガセ」という地衣類が着いています。「サルオガセ」はだいたい標高2000m付近の樹林帯によく見かけます。特に霧がかかるような薄暗くて湿度の高い場所に多いようです。こういう林の中にはタラの木は生えていません。さてまたここに来るのは来年です。山に別れを告げて帰って来ました。
2017年5月15日 記
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