ベトナム ハノイ&ハロン湾旅行9

ベトナム ハノイ&ハロン湾旅行8 の続きです。

ここが文廟の拝堂です。参拝客はベトナム人が多いように見えました。画面左下の白いアオザイを着た2人の女性は学生で、ベトナムの学問の神様に参拝に来たようです。白い清楚な服で颯爽と歩いて中々素敵ですね。

下の写真…内部の写真です。やはり中国の影響が感じられます。また、漢字が至る所にありますが、ベトナムの皆さんは読めるのでしょうか?

下の写真…拝堂のすぐ後ろにある大聖殿にある孔子像です。それでこの文廟の事を孔子廟ともいうそうです。ベトナムで何で孔子?と思ったのですが、日本もベトナムも中国の隣国で、ベトナムは地続きのため色々な影響を強く受けているのでしょう。でも昔は漢字を読める人が結構いたのに、今の人はほとんど読めないようです。今はアルファベットに少し手を加えた表音文字が使われています。これはフランスの影響です。

下の写真…さらに大聖殿の後ろにベトナム最古の大学であった国子監があり、その横に大太鼓の櫓がありました。人と比べても大きいことがよく分かります。昔はこの太鼓で授業の合図をしていたのでしょうね。学生は太鼓の音を聞き、「やっと授業がおわった!お昼だ―」なんて今と同じことをやっていたのでしょうか。学生たちにとって大事なのは授業でなく、太鼓の音だったでは困ったものですが如何だったでしょうか。

下の写真…国子監に祭られているベトナムの菅原道真、朱文安さんです。この方は14世紀にこの国子監で教授を務め、時の皇太子を教えていたそうです。先程の白いアオザイを着た女性たちもここをお参りしたのでしょう。画面右下にもお参りをする女性の頭が写っています。きっと良い結果が得られたことと思います。

下の写真…この後、ハノイにあるベトナム軍事歴史博物館に行きました。入口の広場の左には、ベトナム戦争で北ベトナム軍が使用したソ連製MIG-21戦闘機が置かれています。この戦闘機は超音速で飛行でき、時速約2400㎞という途方もなく早い戦闘機です。それにもかかわらず構造が簡単で維持しやすいため、現在でも各国の空軍機として採用されているとの事です。

下の写真…広場の右側には、これも北ベトナム軍が使用したソ連製T-54戦車が置かれています。この戦車は100㎜砲を持ち、時速50㎞で走ります。車体前面は100㎜厚の鋼板で、35tの重量の車体を520馬力のエンジンで動かしています。

一つ秘密の話をしますね……この戦車T-54は映画「007 ゴールデンアイ」で活躍します。ロシアのサンクトペテルブルク市内で、ジェームス ボンドがこのT-54戦車に乗って敵が乗った車を追い、家をぶち抜き車も踏みつぶし、最後は悪人の乗る列車に正面衝突させるという、手に汗握る凄い場面があります。是非もう一度映画をご覧になって下さい。

下の写真…実際に使用されたライフルも展示されています。

下の写真…ベトナムの有名な作曲家ヴァン カオの作曲したブラスバンドの楽譜です。当時の北ベトナム軍の行進曲か何かだと思います。ちょっと旋律を弾いてみた所、今のベトナムの国歌ではないかと思います。その前奏部分がこの楽譜と思われます。

下の写真…戦争映画でお馴染みの無線機ですね。この頃は真空管で回路が組まれていたと思います。バッテリーも必要で、一式ではかなり重かったのではないかと思います。そのため通信兵という特殊な兵隊に持たせて運用していたわけです。サンダース軍曹のテレビ映画「コンバット」で「チェックメイト キングツー、こちらホワイトロックどうぞ」などとやっていた場面を思い出します。

下の写真…アメリカ軍の自走砲です。こういう近代兵器を投入しても勝てなかったのです。

下の写真…戦争で破壊された飛行機、大砲などを使ったオブジェです。戦争のバカらしさを表現しています。でも戦争の実態は悲惨そのものです。テレビやゲームの世界とは全く違います。国家を形成する一般庶民が苦しむ戦争を何で始めるのでしょうね? 昔のローマ時代も戦争、戦争でしたが、約2000年たっても人類は少しも進歩していませんね。

下の写真…お昼になったので洒落たレストラン「シーズン」に入りました。

下の写真…そこの壁にかけてあった絵です。たぶん1900年代始めのフランス統治時代の、ハノイの街角を描写した絵だと思います。乗り物は自転車で、人力車らしきものも描かれています。戦争の展示を見てきただけに、こういう絵を見るとホッとします。

次回はベトナム ハノイ&ハロン湾旅行の最終回になります。

2017年10月11日 記  カメラ 富士F  FinePix F50fd

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。