出会った昆虫たちの3回目です。今回は8月から9月半ばまでに出会った昆虫たちです。普段馴染みのない昆虫が多いです。
下の写真ー 白いのでモンシロチョウが飛んでいると思っていましたが違いました。これはシジミチョウの仲間のウラギンシジミです。名前の通り今見えている翅の裏は白です。翅を開くと黒にちょっとした青白っぽい模様が入ります。そして大きさは普通のシジミチョウの1.5倍位大きいのでモンシロチョウと勘違いした理由です。今回初めて見ましたが、いままではモンシロチョウと思ってあまり注意をしてこなかったけれども実は見ていたかもしれません。

下の写真ー ご存知のゴマダラカミキリです。昔はカブトムシやクワガタムシと共に昆虫集めの対象でした。名前の由来は黒地に白いゴマがマダラ模様で入っていて、ゴマ+マダラ=ゴマダラになったという事のようです。強力な紙切りの口でバラやみかんの木を齧るので少々困りもののカミキリムシです。しかし同じマダラでマツノマダラカミキリという茶系統のカミキリがいますが、こちらは松枯れ病の原因のマツノザイセンチュウという小さな線虫を松に運ぶカミキリで重大な害虫です。

下の写真ー クワガタムシのメスです。どのクワガタムシのメスも同じような形をしていて種類の特定は難しいです。このメスは形の雰囲気と大きさが40㎜くらいそして表面の艶の感じを考えてミヤマクワガタのメスではないかと思います。でもクワガタムシはその違いが分かっていて交尾している事になります。間違えたら混血種が色々出来てしまいますが、そんなことは無いので自然界はちゃんと機能しています。

下の写真ー 目玉がいっぱいありそうな芋虫ですが模様です。名前はガのセスジスズメの幼虫です。ではセスジスズメってどんなガと言われても成虫は目にしてないので分かりません。図鑑でこんなガかと分かりますが私の撮った写真がないのでスマホで確認して見て下さい。大きさは80㎜くらいあって大きいので地面を這っているとギョッとします。なおスズメガの幼虫のほとんどは写真のようにお尻に鋭いツノを立てています。

下の写真ー 百日草の蜜を吸っているツマグロヒョウモンのオスです。家の回りはこのチョウが一番多くいます。その理由はツマグロヒョウモンの食草はスミレで、家の回りはスミレがいっぱいあるからです。

下の写真ー この奇怪な毒々しい芋虫はツマグロヒョウモンの幼虫です。鳥に食べられないよう恐ろしい姿をしているのでしょうね。

下の写真ー 久々にお目に掛かったシロスジカミキリです。昔はいっぱいいました。カブトムシのいる木によくいたものです。

下の写真ー 昆虫ではないですが10㎜あるかないかの小さなクモです。とても綺麗なクモで初めてお目に掛かりました。名前はワキグロサツマノミダマシという複雑な名前です。薩摩のノミではありません。京都の方ではハゼの実のことをサツマの実というらしいです。たぶん黄緑色の腹部が熟していない緑のハゼの実に似ている事が名前の由来と思われます。ちなみにこの実からはローソクに使う木蝋がとれます。日本では山ウルシの事をハゼと言っていたようです。しかし江戸中期に東南アジア産のハゼが琉球から薩摩藩に入り、この実が日本のハゼより木蝋が余計に取れた事から薩摩藩がこのハゼを大量栽培しました。それでこの薩摩由来のハゼの実を薩摩の実といったのではないでしょうか。

下の写真ー 9月始め頃、庭のユキヤナギの木にこの綺麗で大きな芋虫がいるのに気が付きました。ご覧の通り緑の体に白と紫のラインが綺麗に入っています。調べるのに手間取りしましたがコエビガラスズメの幼虫という事が分かりました。スズメガの一種で胴体の柄がエビのシッポに似た茶色系のガです。この記事の4番目に出たセスジスズメの幼虫と同じくシッポに尖ったツノがあります。ただ4~5日したらこの幼虫が見当たりません。蛹になったのかと思い木全体を見ましたがそれもありません。この庭は鳥がよく来るので捕食されてしまったかもしれません。

下の写真ー 家の壁にジッとしているチョウ? ガ?判明しません。いずれにしても見た事ありません。図鑑を調べたところチョウにはそれと似たチョウはいません。ガには似たものがいました。どうもカギバガの仲間の様に思えますが、図鑑やWEBにはこれに該当する写真は有りませんでした。もし分かる方がいらっしゃいましたらお知らせいただければありがたいです。

2025年9月15日 記 カメラ SONY RX100M6、OLYMPUS TG-2
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