謎の花→ハバヤマボクチ

10月10日に伊那市の植物園に行って来ました。今年の秋は全く駄目ですね。ほとんど晴れた日がありません。山に行っても雲の中では行く気がおこりません。「天高く馬肥える秋」ですが今年は「雲低く気萎える秋」になっています。でも負けませんよ。さて、足を鍛えるために下からスピード登山をしたのですが、その帰り、謎の花を見てしまいました。色々な角度から写真を撮ったりして、スピード登山は中止になりました。今回はその花と、野山の秋の花を紹介します。

下の写真ー植物園のバーベキュー施設です。中々いい場所ですので、皆さんも機会があったら利用してください。ただ晩秋からはシートを掛けてしまいますので使えません。又枯れ草が多くなり山火事の危険もありますので、火は使わないほうがいいでしょう。

下の写真ー植物園の山の頂上です。標高は1110m位の低い山です。ここの見晴らしが良いことを知っている人は少ないと思います。晴れていれば甲斐駒ケ岳から聖岳まで南アルプスを一望のもとに見渡せます。ただ北岳は仙丈岳に隠れていますが。

下の写真ーこの頂上はちょっとした草原で秋の花が咲いています。ただ今年は花の数が半分くらいな気がします。この薄紫の花はマツムシソウです。この花は昔は至る所に咲いていたようですが、最近は見かける事が少なくなったようです。

下の写真ーこの黄色い花はアキノキリンソウです。この花も少なくなっているようです。

下の写真ーこの花はノコンギクです。小さくてかわいい花です。

下の写真2枚ー頂上直下の山道で、ウン? エ? なに? この花? と一瞬にして歩みが止まりました。色はチョコレート色。花の姿はアザミに似ています。けれど普通のアザミの様に葉にギザギザはほとんどありません。

しかも花の根元はワタみたいなものが絡みついています。私の虫食いの脳細胞を引っ張り出してきても、このような花を見た記憶がありません。イヤ、忘れているだけかもしれませんが。家に帰ってきてネットで探すもありません。そこで国立科学博物館のWebサイトもチェックしてみました。アザミという確信の元に、日本のアザミとして載っている150種ほどを見ましたが、該当の花は有りません。

皆さんはこの花見たことあるでしょうか? 最後の手段として国立科学博物館に写真をメールして調べていただくことにしました。1週間から最長3か月くらいかかるという事です。結果が出ましたら皆様にブログでお知らせする予定です。なお、この花の種が出来たら少し持って来て、保管&栽培してみる予定です。

追記(2018/11/19) 国立科学博物館からメールが来ました。この花はアザミではなく、キク科ヤマボクチ属の「ハバヤマボクチ」という植物だそうです。漢字で書くと「葉場山火口」と書くようです。火口(ほくち)とは火をおこす時に使うもので、この植物の系統は葉裏には白い綿毛があり、それを火口として使用したという事です。ただこのハバヤマボクチにはその綿毛は少なく、オヤマボクチ(雄山火口)の方は真っ白な綿毛がありそれを火口に使用したようです。

下の写真ーこの花はリュウノウギクといいます。さっきのノコンギクの花の3倍位の大きさです。

下の写真ーシャジンの仲間のツリガネニンジンと思われます。このニンジンと言うのは、この根が朝鮮ニンジンに似ているということから付けられたそうです。

下の写真ーこの花は皆様お馴染みのリンドウです。この花がある事によって、秋の野山がさわやかな感じになります。ヒマラヤリンドウも含めリンドウは大好きです。

下の写真ーこの花はサラシナショウマです。最上部の花の穂は散って、種が出来つつあります。薄暗い林にこの繊細な白い花が凛として立っていると、清涼感が感じられますね。

2018年10月19日 記  カメラ CANON  SX260HS , SONY  RX10Ⅳ

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。